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多彩なカードが溢れる社会に

 

信用を検証するクレジットカード

 

大学では、新入生に専用のICカードが配布される
 現在の銀行カードはもはや単なるキャッシュカードではなくなり、多くの銀行がクレジットカードを発行している。手続きはごく簡単で、身分証明書さえあればすぐに申し込める銀行もある。クレジットカードの使用を奨励するために、銀行はプレゼントを用意したり、年会費免除などのサービスも打ち出している。

 

 李潔さんは大学を卒業したばかりの時、銀行でクレジットカードを申し込んだ。クレジットカードの20~50日間の無利息期間を利用して、一時的な資金不足と資金繰りの問題を解決したかったからだ。就職したばかりの彼女には、買わなければならないものがたくさんあった。そのため、初任給はまだ手にしていなくても、一足先に消費して後から返済できるのは非常に有難かった。カードを使用すると、月末に届く使用明細で、一カ月中の消費が一目瞭然である。それが自分の資金に対する管理意識を強め、その後の消費の抑制にもなると李さんは言う。

 

寧波の街中には、カード式「メーター」のパーキングがある
 50歳の袁遠さんは、最近になってようやくクレジットカードの良さがわかるようになった。数年前、袁さんはローンでマンションを買った。返済状況が良好であったため、優良顧客向けの5000元までのキャッシングが、人民元・外貨建て決済で可能なダブル通貨のクレジットカードを銀行からもらった。「やっとローンの返済が終わったというのに、これ以上お金を借りたくない」と、彼は使いたがらなかった。しかし、海外旅行の際には、このカードが非常に役に立った。買い物をする時、前もって両替の必要もなく、大量の現金を持ち歩かないで済み、決済の手続きも迅速で、手軽だった。「信用さえあれば、金を借りるのは必ずしも悪いことではないな」と袁遠さんは考えるようになった。

 

 しかし、クレジット経済は単なる融資手段に過ぎず、差し迫った必要は解決できても、長期的な経済問題の解決はできないということがわからない若者もいる。彼らはカードを使って気軽に買い物をするうちに、一つ買うと、さらにもう一つ買いたくなり、自分の経済力を忘れてしまう。月末になって、積み重なった借金を返済できないという事態に直面する。このような過度の消費はトラブルを引き起こすだけでなく、個人の信用記録を傷つけることになり、以後の個人的な経済活動に不利になる。

 

 クレジットカードを使う人が増えるにしたがって、そのカードに「貯蓄」する信用というものが、経済社会において最も重要であるということを、人々は次第に認識しつつある。

 

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