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路線バスの車掌 李妍さん

 

乗車マナーの改善に日々奮闘


【李さんの一言】乗客が私たちの仕事を理解し、満足してくれることが、仕事の励みです。

 明るく活発な性格。バスの車掌という仕事について、「今の仕事が大好きです。大変だけどいろんな人に出会えてとっても楽しい」と語る。昨年のお正月、あるおばあさんが「苹果(リンゴ)」を持って挨拶に来てくれた。中国ではリンゴは、その発音から「平平安安(平穏)」を意味する。

 

 北京の路線バスは昨年、大きな改革を実施。乗車券にICカードを本格的に導入し、規律正しい乗車を推進し始めたのだ。李さんが車掌を務める1路バスは率先して改革を進め、中央のドアから乗車し、前後のドアから降車するという方法をとった。

 

 しかしこの規律を知らない乗客もまだ多い。ある日、前のドアから乗車した女性がいた。辛抱強く説明したところ、その女性は降りる前に自分から謝りに来た。他の乗客が規律を守っているのを見て、恥ずかしく思ったようだ。李さんは、乗客との誤解が解け、ほっとしたという。 (楊振生=写真・文)

 


 
 

[PM13:30 ]
今日は遅番のため、午後からの勤務。乗客に停車駅についてアナウンスする。

  [PM14:30]
乗車してきた人の乗車券を確認。規律を守って順番に乗車するよう呼びかける。


 

 
 
[PM15:50]
一往復した後は、バスターミナルに戻ってサインをする。

  [PM16:40]
再びバスに乗車。男の子に席を探してあげる。
 

 
 
[PM18:00]
帰宅ラッシュの時間。窓から手を出し、ほかの車に道を譲るよう合図を送る。
  [PM23:30]
乗車券を売る。ICカードの本格導入が始まったとはいえ、従来の紙の乗車券を買う乗客もまだ多い。21時半、勤務終了。

 

【職場拝見!】


   1路バスは停留所が22カ所あり、全道のりは21.7キロ。車両はリアエンジン・リアドライブ(後部エンジン後輪駆動)で、長さ18.1メートル、幅2.55メートル、高さ3.08メートル。180人乗車可能。


お仕事道具
チェック!
 

  人民警察証と運転免許証。勤務中は必ず携帯しなければならない
 

 

乗車券の販売状況を記入する表と乗車券

 

市内バスの全路線図。乗客の質問に答えられるよう、熟読している
 

 
車掌証。これを使って、カード読み取り機の中の金額を記録する
 
 
【プロフィール】北京市出身、23歳。19992002年、北京市の公共交通技術学校で学ぶ。卒業後、同市のバス会社に就職し、現在は1路バス(長安街を走る基幹路線)の車掌を務める。水泳が得意。夫は同じ会社のバスの運転手。

 

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