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年越しの爆竹 禁止から制限へ

 

多くの都市で一部解禁

 

都市周辺にある花火・爆竹市場
 ここ数年、爆竹の使用が禁止されている都市でも、除夜に爆竹を鳴らす人が増えた。春節に花火を上げ爆竹を鳴らしたいという声もますます高まっている。そこで、一部の都市は部分的に禁止令を取り消した。2003年までに、花火や爆竹の使用を禁止している全国282の都市のうち、上海や杭州など百五都市が一部解禁した。

 

北京市も禁止から12年後の2005年、市民や専門家の意見を広く聴いたあと、花火や爆竹の使用を「禁止」から「制限」へと切り替えた。これにより、5環路内は使用制限地区となり、旧暦の大晦日と元日は終日、1月2日から15日は7時から24時まで、花火を上げ爆竹を鳴らしてもよいことになった。

 

新しい規定は花火や爆竹の使用を全面的に解禁したわけではない。自分勝手な使用は許さず、文物保護単位や駅、空港などの交通の要所、送・変電所、医療機関、幼稚園、老人ホーム、山林など多くの場所が使用禁止区に指定されている。

 

新しい規定が出されてからも、さまざまな意見が提出されている。一部の団地では、住民たちが自発的に団地内では花火や爆竹の使用を禁止し、団地の外でのみ使用してもよいという規定を定めた。人々の生活は昔とは異なり、団地内の衛生や高齢者や子どもの休息、駐車してある自家用車の安全などに配慮するようになったからだ。禁止から制限に切り替わったことにより、人々の選択肢は広がったといえよう。  (侯若虹=文  馮進=写真)

 

参考データ

▽爆竹の起源は2000年以上前に遡る。始めは魔除けに用いられていたが、今では、伝統的な祝日や婚礼などの喜び事、各種の祝典、縁日などではほとんど爆竹が鳴らされる。特に春節期間は、一年の使用量の半分以上を消費する。

 

▽『北京日報』の報道によると、2007年の春節期間(旧暦大晦日から1月7日まで)、北京市で集められた花火や爆竹の残り屑は2600トン以上にのぼった。

 

▽広州市は1992年3月、花火や爆竹の使用を法的に禁止。その後、北京、上海、南京なども相次いで禁止した。

 

▽ここ2、3年、一部の都市は市民の声に耳を傾け、花火や爆竹の使用を禁止から制限に切り替えている。北京や重慶などは06年から制限に切り替えた。07年現在、鄭州、洛陽、武漢、南寧、柳州、桂林、福州など多くの都市が一部解禁に踏み切っている。

 

人民中国インタ-ネット版

 

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