頭を上げて顔を正す、肩を沈めて肘を垂らす、
胸に含みをもたせて背の力を抜く、腰を緩めて背を正す。
上下の動きを関連させる、円く緩やかに動く、
一心に感じて悟る、続ければ必ず成果あり。
①両腕を内側にまわし、手のひらを下にかえしながら左右に分ける。両手の幅は肩幅と同じ。前方を見る。
両腕を左右に分ける
②両腕をゆっくりとおろし、体の両側に置く。前方を見る。
両腕をおろすとき、「気」が徐々に下に沈むとイメージ。
両腕を体の両側におろす
③左足を軽く持ち上げ、ゆっくりと右足に寄せる。まずは足の裏の前部を先に地につけ、次に足の裏全体でしっかりと踏みしめ、「始まりの型」に戻る。前方を見る。
「気」が右の足元に下がっていくとイメージ。呼吸が落ち着いてから、左足の付け根をやや収縮させ、左の太もも、すねを持ち上げ、右足に寄せる。「気」が「百会」(頭の一番高いところ)から「涌泉」(土踏まずの中央)まで下がっていく感じがある。
左足を右足に寄せ「始まりの型」に戻る
【ポイント】
▽両手を左右に分けて体の両側におろすとき、全身をリラックスさせ、
「気」も徐々に下に沈んでいくように注意する(息を少し長く吐き出す)。
▽呼吸が整ったら、左足を右足に寄せ、一休みする。
邱慧芳=講師 魯忠民=写真
【プロフィール】
邱慧芳 1975年生まれ。以前は北京武術隊に在籍、現在は北京理工大学体育部の講師。2003~04年に3回訪日し、日本武術太極拳連盟で教えた。99年第5回世界武術選手権大会太極拳部門、02年中国全国武術選手権大会太極拳部門、03年同大会太極剣部門など数々の大会で優勝している。
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