上海は中国一のショッピング天国だ。国内の老舗商店だけでなく、海外の有名ブランドも相次いで店を構えている。古くから、店舗がたくさん集まる大きな商業街が建設されているため、各自の目的に合わせてショッピングを楽しむことができる。
南京路商業街
南京路は市の中心に位置する。上海で最もにぎやかな商業街で、「中華商業第一街」と呼ばれる。上海初の街灯、路面電車、摩天楼もここで誕生した。
20世紀初頭、永安、先施、新新、大新という4つの大型デパートがオープンし、各業種の商人たちが次々と集まってきた。これにより南京路は、上海で最もにぎやかな「十里洋場」(旧租界エリア)として発展した。
今は通りの両側に600軒以上の店舗が並ぶ。有名な老舗は、時計の「亨達利」、絹織物の「老介福」、文房具の「朶雲軒」、貴金属の「老鳳祥銀楼」、淮南風味の軽食を提供する「邵万生南貨店」などで、国内外からたくさんの観光客が訪れる。
交通:地下鉄1号線「人民広場」駅
2号線「石門路」「静安寺」駅 路線バス20、37、55、921路
淮海路商業街
淮海路は南京路の南に位置する。もとの名を「霞飛路」といい、20世紀初頭はフランスの租界だった。全長6キロで、広くまっすぐな道路の両側には、アオギリの木が植えられ、コンチネンタルな風情をかもしだしている。通りの路地裏には新式の里弄(上海の典型的な横町)が建設され、中洋折衷で各地の人が雑居するエリアとなっている。
現在は中・高級商品を販売する店舗が多い。美美百貨(MaisonMode)や華亭伊勢丹などには世界各地のブランド品が集結する。パリのシャンゼリゼ通り、ニューヨークの五番街、東京の銀座に匹敵する有名な商業街だ。
交通:地下鉄1号線「黄陂南路」「陝西南路」駅
路線バス42、24、911路
四川北路商業街
四川北路は浦西地区の東北に位置し、南京路、淮海路につぐ上海3番目の商業街だ。上海開港後、最も早く建設された繁華街の一つでもある。
上海っ子たちの間では、「外地からやってきた人は南京路や淮海路に、上海っ子は四川北路に」と言われている。ここの商品は「安くて物が良い」ことで知られていて、大衆のための商業街だからだ。
交通:地下鉄明珠線「魯迅公園」駅
路線バス13、17、19路
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