フェンシング
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剣の歴史は古く青銅器時代まで遡ることができますが、フェンシングの原形は中世の騎士たちによる剣技にあるとされています。その後、火器の発達でフェンシングは戦闘の手段としては大幅に後退してしまいましたが、その繊細な剣のテクニックが多くの人に愛され、19世紀の末にはヨーロッパ各地で盛んに競技として行われるようになりました。といっても、競技方法やルール等がまちまちで、判定を巡って争い事が絶えなかったといわれています。
1914年6月、パリで開催されたIOC総会で統一的な「競技規則」が採用されたのです。これはオリンピック全種目(フルーレ、エペ、サーブル)に適用するために討議、検討された末、満場一致で可決されたもので、現在のFIE(国際フェンシング連盟)ルールの原典になっています。
また、競技の判定は肉眼で行われていましたが、1936年、まずエペ種目に電気審判器が導入され、その公正さが認められると、この競技の人口が急激に増加したと伝えられています。その後、他の2種目も電気化され、現在に至っています。
フェンシング・種目一覧 (北京2008)
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JOCより