北京五輪聖火トーチの外観のデザインは中国の伝統的な「祥雲(吉祥の兆しの雲)」の図案からインスピレーションを受けたといわれる。「祥雲」という文化の概念は千年以上の歴史があり、代表的な中国文化の記号である。トーチの造形デザインのインスピレーションは中国の伝統的な紙の巻物をイメージしたもの。紙は中国の「四大発明」のひとつであり、シルクロードを通じてアラブ諸国、地域やヨーロッパへ伝えられた。人類の文明は紙のおかげで伝播し始めた。漢の時代を起源とする鮮やかな赤色を使った北京五輪の聖火トーチはこれまでの五輪大会のそれと異なり、レッドとシルバーのコントラストは目覚しい視覚的効果があり、各種メディアによる伝播にもプラスとなる。トーチは上下の比例にむらがなく、「祥雲」の図案とレリーフの工芸デザインにより、トーチはトータルな意味で上品で優雅で、華麗な特色があり、内容も豊かで、強い歴史的特性もある。