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【郭さんの一言】 絶え間ない実践を通して、新しい料理を次々と創作できること、これがコックという仕事の醍醐味です。 |
正直で思ったことは何でも口に出す。そのため、ホテルのコックになったとき、自分とまるで違う性格のアシスタントと交流するのが嫌で、彼を遠ざけていた。
あるときアシスタントが「先生、最近顔色がよくありませんよ。声もかれているし、風邪をひいたんじゃありませんか」とわざわざ薬を持ってきてくれた。郭さんはアシスタントの心配りに深く感動すると同時に、これまでの自分の態度を省りみて、恥ずかしくて顔がほてった。このときから、人や物事に対するとき、個人的な感情で態度を変えるのはやめ、謙虚かつ寛容に接するようになった。
郭さんは中国の飲食文化を深く愛している。そのため、伝統を残しつつも新しいものを創り出し、この文化を大いに広めたいと考えている。
また、最近は彫刻にも凝っている。自分で簡単な設備を購入し、三年かけて技術を磨いた。今では、小さな飾り物を作れるほどの腕前だ。(楊振生=写真・文) |