温家宝総理「民主法制や国防の建設などが大きく進展」
国務院の温家宝総理は5日、第11期全国人民代表大会(全人代)第1回会議で政府活動報告を行い、この5年間で民主法制の建設、国防と軍隊の建設、香港・澳門(マカオ)・台湾事業と外交などの分野において、重要な進展を得たことを指摘した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
報告の概要は次の通り。
――この5年間、社会主義民主法制の建設を着実に進めてきた。各級政府は同級の人民代表大会およびその常務委員会からの監督を自ら受け入れ、積極的に中国人民政治協商会議からの民主的な監督を受け入れ、民主党派、中華全国工商業連合会(工商連)、無党派、人民団体の意見を真剣に聴取し、多くの形式を通じて専門家や学者、国民の提案を募り、マスコミや社会各界からの監督を受け入れ、重要事項の方針決定では公開・聴取制度を実施した。また、都市・農村における社会末端の自治組織の建設を強化と、社会末端の民主管理制度の整備を進めてきた。
――この5年間、軍隊の現代化建設を全面的に強化し、中国の特色ある軍事変革を積極的に進めてきた。軍隊の体制・編制や政策制度を調整・改革し、20万の隊員枠を問題なく削減した。
―― この5年間、 「一国二制度」の方針を堅持し、大陸部は香港、澳門(マカオ)とより一層密接な経済・貿易関係を築いた。香港、澳門(マカオ)は安定した繁栄が保持されている。
――この5年間、 「台湾独立」分裂活動に断固として反対・制止してきた。国家の主権と領土の保全を守り、台湾海峡の平和を維持した。人員の往来や経済・科学技術・教育・文化・スポーツの交流に有利な一連の措置を実施することで大陸部・台湾の平和で安定した発展を促した。
―― この5年間、積極的に海外との交流・協力を行い、外交は全面的に重大な進展を遂げ、国家利益がしっかりと保護され、発展した。中国は主要大国との対話を強化し、信頼を深め、協力関係を広げた。周辺諸国との友好関係はさらに深まり、発展途上国との団結・協力は新局面を切り開いた。一連の重要な外交活動を成功させ、国際上の新たな挑戦を適切に処理し、注目を集める国際問題・地域問題を解決する上で、重要で建設的な役割を発揮している。
「人民網日本語版」 2008年3月5日