北京市発改委 五輪後の景気に好感
五輪後の北京の景気について懸念される中、全国人民代表大会(全人代)代表の張工氏(北京市発展改革委員会主任)は、過去の五輪開催都市では五輪後の景気減速がみられたが、同市関連部門が過去6大会の五輪開催都市を分析した結論として、北京では五輪終了後の景気減速はないだろうと語った。
同氏は次のように分析する。本課題は北京のあらゆる経済発展レベルと密接な関係を有している。第一に、ある都市の産業構造が成熟すればするほど、経済の成熟度も高まり、需要も相対的に安定する。五輪が投資にもたらす影響は開催都市にとって経済発展のマイナス要因となりかねないが、北京は現在発展途上の国家の首都として、不断なき活力にあふれている。このような観点から、景気減速は現れないと判断する。
第二に、これまでの五輪開催都市の人口規模はいずれも比較的小さく、市場の需要も相対的に小さく、景気減速を引き起こしていた可能性がある。しかし北京は1630万人以上の人口を有する大都市であり、これだけの大きな需要の下では、需要の大きな変動はないとみられる。
第三に、本課題は国家の経済発展のマクロ環境に深く関わる。中国は現在全国的にみても発展趨勢は比較的とどまることのない状況だ。五輪終了後も北京では引き続き、都市開発、地下鉄建設など多くのプロジェクトが計画されており、投資需要の旺盛は依然持続すると思われる。
「人民網日本語版」2008年3月7日