全人代で最高人民法院活動報告
第11期全国人民代表大会(全人代)第1回会議は10日午前、人民大会堂で第3回全体会議を開き、最高人民法院と最高人民検察院による活動報告を聴取・審議した。最高人民法院の肖揚院長は過去5年間の活動を次の5つの方面から報告した。
(1)裁判の役割を発揮し、社会の調和と安定を促進した。5年間で各種案件計2万451件を審理、地方各級人民法院と専門法院による各種結審案件計3178万4000件を監督・指導した。
(2)「公正な司法、一心に民のため」の方針を貫徹実施し、社会の公平と正義を守り、地方各級人民法院を指導して民を利し、民を守り、民に便利な一連の措置を制定した。
(3)司法改革は重要な進展を遂げ、中国の特色ある社会主義裁判制度はたゆまず改善が進んだ。中央が最高人民法院に牽引を命じた9件の改革任務を5年間で比較的首尾良く完成させた。人民法院第2次5カ年改革綱要に定めた50件の改革事業もほぼ完成した。
(4)裁判官の育成は目覚ましい成果を上げ、裁判官全体の資質が大幅に向上、司法能力も著しく向上した。
(5)末端組織の基礎活動を強化し、司法環境を著しく改善した。
肖院長は08年の活動計画について、次の6方面の活動を重点的に成し遂げると表明した。
(1)中国の特色ある社会主義理論体系を指導に、全面的に人民法院の活動を強化し、社会公平・正義を促進する。
(2)引き続き裁判・執行活動を成し遂げ、対立・紛争の緩和に努め、社会の調和と安定を守る。
(3)「公正な司法、一心に民のため」の指導方針を堅持し、一部の不公平な裁判の問題を適切に解決する。
(4)引き続き人民法院改革を推進し、法院内部の職権配置を改善する。
(5)引き続き末端組織の基礎建設を強化し、司法能力の向上に努める。
(6)引き続き裁判官の育成を強化し、司法水準を全力で引き上げる。
「人民網日本語版」2008年3月11日