温総理:経済成長とインフレ抑制の間のバランス点を見つけなければならない
3月18日午前、第11期全国人民代表大会第1回会議の閉会後、温家宝総理は人民大会堂で記者会見に応じた。
「フィナンシャル・タイムズ」:90年代の中期にも、中国がかなり高いインフレのプレッシャーに直面することもあったが、当時中国は経済成長の減速という対策で対応した。教えてもらいたいのは、中国はいま、再びインフレのプレッシャーに直面することになったが、また経済成長の減速に踏み切るつもりなのか。
われわれは、今年の経済政策を決める際、二つの「防止」を提起した。経済成長がやや速いから過熱に急転することを防ぐことがそのうちの一つ。さもなければ、経済運営の中の問題を上手に解決することができない。ところが、中国は13億の人口のある発展途上国であり、われわれは必ず経済の一定の成長率を確保し、雇用のプレッシャーに対応しなければならない。発展を通じて発展途上に生じる問題を解決することである。
われわれは、必ず経済成長とインフレ抑制の間のバランスとなる点を見つけなければならない。経済成長の予期目標を8%に、CPIの上昇率を4.8%に設定したことは、こうしたバランスとなる点を見つけるためである。これは困難に満ちたものであることも承知している。今年は中国経済にとって最も困難な年になるかもしれないと言ったことがある。国際的でも国内でも予測不能な要素が多く、政策を練り上げることは難しい。われわれは経済成長の変化と傾向に注目し、タイムリーに多種多様な措置を取り、マクロ調整のペース、方向と強度を合理的にすることを通じて、経済の安定かつ速い発展と1000万人の雇用問題の解決を確保するとともに、インフレを効果的に抑制しなければならない。結果はいかがなものかは、来年の3月に、みなさんにお答えしたい。私には一つの信念がある。つまり、困難を回避せず、進んで責任を負い、勇気をもって前進するということである。
「チャイナネット」2008年3月18日