北京五輪聖火歓迎式典、聖火リレーの始動式が31日午前、北京の天安門広場で行われた。中国共産党中央総書記、国家主席胡錦涛は聖火リレーの始動を宣言し、中国共産党中央政治局常務委員、国家副主席である習近平氏があいさつを述べた。同式典には、中国共産党中央政治局常務委員、中国共産党中央政法委員会の周永康書記、北京五輪協調委員会のウェルブルーゲン会長が出席した。
中国共産党北京市委員会書記、北京五輪組織委員会の劉淇主席はあいさつの中で、「本日、私たちはこの上なく感激した気持ちで聖火を迎えた。2008年のオリンピックの聖火リレーが正式に始動し、聖火が中国に入ったことにより、北京オリンピックの序幕が開かれた」と語った。
北京五輪協調委員会のウェルブルーゲン会長は、IOCのロゲ会長の祝辞を読み上げた。「オリンピック聖火とトーチが結びつくことは、世界の人々にオリンピックの到来を宣告し、世界各地に平和の便りを発するということだ。今日から聖火の灯ったトーチが世界各地でリレーされ、どこに行っても人々は北京オリンピックへの期待と祝福を撒くことになるだろう。北京オリンピックは選手にとってすばらしい時であるばかりか、中国の人や世界の人にとって、互いに学び理解し、尊重するという偉大なきっかけでもある」
習近平副主席は、中国政府と13億の人民を代表して、オリンピック聖火の到来に歓迎の意を表し、内外の友人に北京五輪への関心と支持に誠意のある謝意を表した。
11時43分、スタッフは聖火ランプから火種を取ってトーチにつけ、劉淇選手に渡した。劉淇選手は聖火の灯ったトーチを持ち、それを胡錦涛主席に渡した。胡錦涛主席はトーチを現場の観衆に示し、見ている人たちは熱烈な拍手と歓声を上げた。その後、胡錦涛主席はトーチを聖火台にかざして火をつけ、そのトーチをランナーの劉翔選手に渡した。
胡錦涛主席は11時46分、「北京2008年オリンピック聖火リレーを正式に始動する」と厳かに宣言した。劉翔選手はトーチを持ち、赤いじゅうたんに沿って天安門に向かい、始動式が終了した。
聖火は4月1日、カザフスタンのアルマアタに向かい、世界各国で聖火リレーが始まる。今日から8月8日のオリンピックの開幕までの130日間、聖火が灯ったトーチは世界各地でリレーされ、国外は五大陸の21都市、中国国内では113の都市に到着する予定。
「チャイナネット」 2008年3月31日
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