青少年に対する感情が胡主席訪日を助力

 

きらきらと輝く花火の下で、中国政府の招請に応じて中国を訪問した日本の青年3000人が、何万人もの中国の青年と一緒に、天安門広場で歌を歌い、踊りを披露した。これは中日関係が黄金時代だった頃の最も輝かしいシーンだ。

 

当時、共産党青年主義青年団中央書記と全国青年連合会主席を務めていた胡錦涛主席は、このイベントを組織する作業に直接参加した。24年後、胡錦涛書記は国家主席になったが、青少年に対する熱い思いは、今も引き続いて中日交流の中に残っている。

 

胡錦涛主席は4日、北京駐在の日本の記者団からインタビューを受けた時、「私は1984年に日本青年訪中団の3000人の受け入れを担当し、1985年には中国の青年200人を率いて日本を訪問した」と当時を振り返っている。

 

日本青年訪中団3000人の総代表であり、当時の日本青年団協議会の小野寺喜一郎会長は、「当時、胡錦涛主席とは、今回の交流を通じて21世紀に向けた日中青年の友好を、本当のものにするということで一致した。かつて共に討議しあった友好的な場面は、24年が過ぎた今でもはっきり覚えている」と話す。

 

日本青年訪中団3000人の1人だった、日本青年研修協会の長谷川隆淑理事長はこう語る。「その時、中国側の総代表だった胡錦涛主席は、上海から杭州、北京までの全コースを、最年長の代表である日中青年研修会の岡崎嘉平会長に同行し、その配慮はとても十分に行き届いたものでした。胡錦涛主席の温和で誠実、聡明な人柄に私たちはとても感動したものです」

 

胡錦涛主席は2007年6月19日、人民大会堂で行われた中日青年世代友好レセプションに出席し、1984年の日本青年代表団に参加した代表やその子供たちと会見した。また今年の3月15日には、中国人民大学で開催された「中日青少年友好交流年」の開幕式にも出席している。これは胡錦涛氏が主席に再任されてから初めて参加したイベントである。

 

中国人民大学で胡錦涛主席は筆を執り、「挙青春之力、謀世代友好(若者の力で、世々代々の友好をはかる)」という書を書き、「私は若い友人と一緒にいるのが好きだ。これは私が青少年に関する仕事に携わったことがあるだけでなく、若い人たちが世界の希望や未来を代表しているから」と語った。胡錦涛主席は訪日の期間中、福田康夫首相の母校である早稲田大学で開催される、「日中青少年友好交流年」の開幕式に出席する。

 

ある評論では、胡錦涛主席は中日青少年の友好を手始めに、最も影響力のあるルートで、中国に対する日本国民の信頼や好感を得、これは中国指導者の親しみやすい個人的な魅力を見せるだけでなく、柔軟な外交テクニックや遠大な政治的な見通しを示するものだとしている。

 

中日の世々代々の友好は、両国国民の友好に頼り、両国国民の世々代々の友好は、両国の青少年から始まると語った胡主席は、日本の記者団に対して、「両国国民の友好的な感情を増進するには、両国国民、特に青少年の友好交流を強化することが最も効果的な道である」と再び強調した。

 

「チャイナネット」 2008年5月8日

 

 

 
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