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初仕事は月給80元いまは3000元に

 

飲用水を配達する 張興友さん

 雲南省昆明市の郊外で生まれ育った張興友さん(31歳)は、18歳のとき、仕事を求めて昆明市内へやってきた。
 
初めての仕事は鴨を放し飼いに行くことだった。雇い主から食事と住まいは提供されたが、そのときの月給はわずか80元。その後は、建築現場で働いたり、果物や洋服を売ったりと、転々と職を変えた。昆明駅で荷物運びの仕事をしたこともある。
 
そして2003年、市内のある給水会社でウォーターサーバー用の飲料水を配達する仕事に就いた。
 
中国では、飲用水はウォーターサーバーを設置し、十リットルほどの大型ボトルを購入するのが一般的。各家庭やオフィス、飲食店、商店などにこういったボトルを配達するのが張さんの仕事なのだ。
 
給水ステーションに真っ先に到着し、配達の準備をする張さん。自前の電動自転車にたくさんのボトルを載せ、配達先に向かう。真面目な仕事ぶりからお客さんにほめられることも多いが、本人は「当然のことです」と謙遜する。
 
この仕事も初任給は300元と少なかった。でも地道に努力したおかげで水を注文してくれる人が増え、現在の収入は3000元と大幅アップ。同業者のなかでも比較的多いほうだという。
 
昆明市で毎月3000元の収入があるといったら、かなりいいほうだろう。でもさらに努力してもっともっとお金を稼ぎたいと話す。2人いる息子にはしっかりと勉強させ、大学に行かせてやりたいからだ。暮らしにゆとりができたら、妻と子どもを連れて雲南各地を旅行したいと考えている。

 仕事環境


昆明市内にある給水ステーション。ここから3キロ以内の場所に配達する

普段ここで9人が働いている。1人は電話を受ける係、残りの8人が配達員



 
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