日本救援隊の黙祷にネットユーザ感動
「地震犠牲者に黙祷を捧げる日本の救援隊」の画像はネットユーザに大きな議論を引き起こし、彼らの多くが日本の救援隊の四川被災地区における行動に感動したとコメントしている。また、中国人民はナショナリズムという狭い観点を乗り越え、日本の救援隊による被災者の救済活動を理性的に評価すべきだと呼び掛けるネットユーザもいる。 18日付「新快報」が伝えた。
▽ネットユーザの大議論の引き金となった写真
ネットユーザが8日、各フォーラムサイトに転載した写真は、多くのネットユーザによる様々な議論を引き起こした。日本の救援隊の行為を「偽善」だと主張したのは少数派で、彼らのほとんどは、今回の日本救援隊による救済活動に敬意の意を表し、日本に対する印象がかなり変わったと見受けられる。
ネットネーム「浅酔天涯」氏は、日本救援隊に対する一部のネットユーザの懐疑的な視点に対して、常に相手の身になって考えることが大切ではないかと提議、「過去に忘れる事ができないほどの深い傷を受けたとしても、今回の地震被災に対して日本国民が示した善意を無視してはいけない」と主張する。
立場を逆にした場合、中国人が日本の地震被災者に自分のささやかな善意や貢献を示し、このような反応が得られたら、どんな気持ちになるだろうか。
▽日本の救援隊に対する理性的な評価
ネットネーム「有愛就有一切(愛こそすべて)」氏は、別のネットユーザ「江海寄余生」氏が発表した「日本の救援隊による救助活動を理性的に評価する」という評論を転載した。「江海寄余生」氏の文書概要は以下の通り。
中日両国民は、有り余るほどの愛と恨みの感情をそれぞれ胸に秘めている。しかし、ブン川の地震発生後、日本政府・国民は他国と同様、中国人民に最も深い関心と同情の意を示した。彼らはお金や物品の寄付だけにとどまらず、優秀なメンバーと強力な指揮力を擁する国際救援隊を組織し、四川被災地に直接入り、救援活動を行った。被災者の救済に向け、一刻の猶予も持たず、最も優秀なメンバーを派遣、最先端の器具・設備そして優秀な救援用警察犬を持ち込んだ。これらは全て、日本国民が中国人民の苦難をまるで自分の事とし、中国被災者の救援は自国国民の救援と同じだと見なした結果といえよう。このような崇高な人道主義精神とインターナショナリズムに対し、全中国人は十分な敬意で応えるべきだ。
この期に及び、私はようやく「いまや、我々はすべてブン川人だ」という言葉が持つ真の意味を完全に理解した。天災に見舞われた時、この地球に住む人々の間の、肌の色、人種、性別、国籍による区別は消え去る。そして我々は全員同じ「地球人」となる。
「人民網日本語版」 2008年5月19日
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