静かな応援

 

余甚蘭さんは、北京語言大学の二年生、彼女の家は、震源地の汶川である。五月十二日、地震のニュースは彼女に大きなショックを与えた。何度も家に電話したが、通じない。たちまち、どうにもならない恐怖が襲ってくる。家族はどうしたのだろう、ただ、あせりながら知らせを待つしかない。同級生はただ彼女の傍らにつきそい、言葉も少なく、ネットであらゆる地震のニュースを検索するのみだった。五月十五日、ついに父からの無事を知らせる電話がかかってきた。「クラスのみんなの思いやりに本当に感謝したい。一番どうにもならない時に、ただ黙って応援してくれました」と余さん。

 

北京語言大学にはまた多くの留学生がいる。地震発生後、彼らもまた被災地支援活動の最中にある。日本からの留学生、加藤由貴さんは、「日本は地震国です。だから汶川の地震のニュースを聞い時も、最初はそれほど驚きませんでした。けれど、その後、今回の地震の激しさ、多くの人が亡くなったことを知りました。被災地の人を助けたいと思います。自分の募金がそんなに力を発揮するとは思っていませんが、ただ、より多くの人に被災地を助けてもらいたいと思います」

 

北京語言大学宣伝部、李進副部長は「わずか三日間で、全校の募金は四十万元を超えました。百二十カ国から来た四千人近くの留学生が被災地のために募金しています。

 

 

人民中国インターネット版 2008年5月21日

 

 
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