国際的支援

日本経済団体連合会(経団連)の御手洗富士夫会長を代行し、義援金300万円を中国大使館の崔天凱大使に手渡す中村芳夫事務総長(左)。

懸命に捜索活動を続ける日本国際救助隊のメンバーたち

五月十六日朝三時、日本政府から派遣された三十一人の国際緊急援助隊が成都に到着した。これは地震発生後、最初に中国に入った外国からの援助隊である。またこれは中国の歴史上初の、海外からの専門援助隊による救援活動である。十七日正午、第二弾の日本の国際緊急援助隊二十九人が青川県に入った。日本の隊員は最新の設備を持ち、隊員の経験は豊富である。十六日、青川県喬荘鎮で、援助隊は、十六時間の作業を経て、生後七十日の赤ちゃんを抱いた母親を見つけ出した。母子はすでに亡くなっていたが、日本の援助隊の努力に被災地の人々の感激は尽きない。

 

地震発生後、天皇陛下と福田首相は中国政府指導部に見舞いの電話をかけた。日本政府は中国政府に五百万ドルの緊急資金を提供する。福田首相はブログのなかで「自然災害を懐手で傍観しているわけにいかない。危険時に助け合ってこそ、真の友人となれる」と書いた。政府以外に、日本の多くの企業、社会団体、各界の友人たち、弊誌の読者の方々も中国に対し、慰めと励ましの気持を表している。西園寺一晃・東京都の日中友好協会副会長、稲村隆二・神奈川新聞社社長はそれぞれ弊社に慰めの手紙を寄せ、稲村社長は神奈川新聞社では募金活動中であることを告げた。

 

今年の本誌四月号で紹介した日本の歌舞伎界の名士、坂東玉三郎は、地震発生時、中日版崑曲『牡丹亭』と歌舞伎『楊貴妃』の北京公演の最中であり、地震のニュースを知って、ひどく心を痛めた。今、このときは、まさに被災民にとって、最も困難、かつ助けを必要とする時である。坂東氏は、本当は被災地の人々のためにチャリティ公演をしたいと考えていたが、時間的に許されない。そこで、公演期間中に販売された、中国語と日本語が併記されたプログラムとブロマイドの売り上げ、それに五月十五日の興行収入をあわせ、被災地に寄付し、その気持を伝えた。

 

日本以外に、ロシア、韓国、アメリカ、パキスタン、国際オリンピック組織委員会など各国や国際組織から次々に慰問および資金、人力が寄せられている。

 

地震は被災地の人々には限りなく重い災難となった。けれど、中国と世界は今、災難と戦い、より美しい明日を築く、という共通の望みを抱いている。

 

 

人民中国インターネット版 2008年5月21日

 

 

 
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