行くべきだ、何をためらう?

 

五月十四日、北川中学校の被災地で、宋志永さんは解放軍戦士たちと共に床板を運び、瓦礫を掘り、生き埋めになった人々を探していた。この日、彼は倒れた住宅アパートから三人の子供を救い出した。宋さんは感激の面持ちで「三人はみな女の子で、大きな子は十四歳、小さい子は八、九歳、生きていた、みんな生きていたんだ!」と繰り返した。

 

宋さんは、唐山の普通の農民で、ほかの唐山の農民たちと同じように、自ら救援に駆けつけた。彼らのうち十二人は今では「唐山青年ボランティア」隊を結成している。「地震の消息を聞いてすぐ、行かなければと思った。ささいなことだよ、何をためらう必要がある?」翌日、宋さんは被災地に駆けつけた。ただし飛行機の便が取り消されたため、宋さんはまず鄭州に向った。そこでも飛行機のチケットが買えなかったため、宋さんは、思い切って四千六百元でクルマをチャーターして北川県にたどり着いた。途中、綿陽から来た救援部隊に会い、兵士たちとともに北川県に入り、専門の救助隊員の仕事を助けた。「救援活動が終わるまで、家には帰らない。最後まで頑張りぬく」と宋さんはいう。

 

被災地では、宋さんのようなボランティアが他にたくさんいる。被災地の人々に水と食糧を運んでくるボランティアもいれば、負傷者の看護をするボランティアもいる。ボランティアは被災地の人々とともに、危険を冒しながら第一線にいる。

 

 

人民中国インターネット版 2008年5月22日

 

 
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