穀物倉庫から都江堰桂林村へ、救援食糧配給事情(2)
胥家鎮の魏利娟・鎮長は救援食糧を運搬する途上で、「今回の救済食糧が配給されるまで、被災者向け食糧はすべて、都江堰市被災者救援物資センターが被災者の人数に基づき、直接分配していた」と説明した。
救援食糧を載せたトラック3台は午後2時、桂林村の被災者救援物資配給現場に到着した。同村の村民1850人中、1724人が今回の地震で被災、救援食糧と補助金の配給対象となった。今回配給されるのは、1カ月分の現金と穀物で、一人当たり現金300元、米12キログラムおよび小麦粉3キログラムが速やかに配られた。
早くから配給現場に集まってきた被災者の人々は、村の幹部に誘導され、整然と整列し、救援食糧と補助金を待っていた。列をなす人々には、世帯から代表して来ている人もおれば、一家全員で来ている人もいた。多くの村民は自転車あるいは借り物の小型三輪自動車やオートバイで米を持ち帰っていた。
胥家鎮財政所の職員によると、救援物資のほか、この日は計50万元あまりの補助金第一弾も支給されたという。
配給作業をスムーズにするため、桂林村の配給現場では、全体を8つのグループに分け、グループ単位で配給を行った。各グループの小テーブルに3、4人の村幹部がつき、氏名確認をして補助金を支給した。
署名、確認、拇印捺印、補助金受け取り、米受け取りなどの一連の順番に従い、燕茂瓊さんは桂林村で救援食糧と補助金を最初に受け取った村民第一号となった。
燕茂瓊さん(56歳)の自宅は地震で全壊、自分も軽傷を負い、親友宅に身を寄せている。「極めて多くの人が今回の地震で被災したが、政府が私たちにこれほどの配慮を行き届かせるのは、そうそう容易なことではない。政府の配慮のおかげで、当面は安心している」?自分と息子の分として米24キロと現金600元を受け取った燕茂瓊さんはこう語った。
「人民網日本語版」 2008年5月29日
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