◇チベット族の伝統祝祭日
チベット族は祝祭日の多い民族であり、チベット暦で計算すると、一年のうち、大小あわせると百余りもの祝祭日があり、ほとんど毎月、祝祭日がある。祝祭日の内容は豊富で多彩であり、祭祀、農事、記念、慶賀、社交、娯楽など多項目にわたる。
◇チベット族の服飾文化
チベットの地域は広く、地理環境、気候が違うために、自然条件の差異が大きく、自然環境と異なる気候条件に適応するために、各地区にはみな、特色が明らかな民族の服飾がある。
◇チベットの飲食文化
チベット族には独特の食品の構成と飲食の習慣がある。その中でバター、茶葉、ツァンパ(炒ったはだか麦の粉を練って作る団子)、牛肉・羊肉がチベット飲食における「四宝」とされており、そのほかにハダカ麦の酒と各種の乳製品がある。
◇チベット族の婚姻葬儀習慣
チベット各地では婚礼の儀礼の違いは比較的多く、人により土地により違い、豪華なものから簡素なものまでがある。一般的にいって、結婚を決める時には、お互いが同じ血族系統でないことが重視され、また互いの干支の相性が良いことが求められる。求婚にあたっては、まず女性方の家長へハダなどの挨拶の品をおくり、女性方がハダを受け取れば、同意を意味する。吉日を選んで婚約の契約書を書き、同時に女性方の両親に「ミルク銭」と礼品を献じ、これをもって婚約とする。
◇チベット族の伝統民居
チベットの伝統的民居は多彩であり、随意に移動できるテントだけではなく、土と木材で建てられた家屋や石材でつくられた砦のような家屋もあり、また竹や木材でつくられた竹楼や木楼、山肌を掘った「窑洞」のような家さえある。時代の変遷にともない、街中には、外観は伝統的な風格の鉄筋コンクリートの建築も多く建てられるようになった。