教育・科学技術・文化・衛生・スポーツ事業
◇教育事業
昔のチベットには近代的意義の教育がなく、非識字率は95%に達し、学齢児童の入学率は2%にも満たなかった。50年余りの努力を経て、現在のチベットでは幼児教育、基礎教育、高等教育、職業、技能に関する教育、特殊教育及び成人教育を相互に結びつけ、全科目の揃う教育構造が形成されている。2007年、チベットの教育投資額は32億7600万元に達し、前年より22.34%伸びた。また、全自治区では九年間の義務教育をほぼ普及させた。
◇科学技術
2007年、チベット自治区には既に各種の科学研究機構が40ヵ所、及び各クラスの農牧業科学技術普及機構が140ヵ所あり、2000人近くの科学研究者を含む各種の専門技術者が40万人近くいる。また自治区では重点実験室とプロジェクト技術研究センターが9ヵ所、各種の科学技術モデル基地が40ヵ所余り、気象観測ステーションが48ヵ所、気象レーダー観測ステーションが6ヵ所、衛星気象図受信ステーションが7ヵ所、地震観測ステーションが17ヵ所、水文観測ステーションが32ヵ所建てられている。
◇文化事業
2007年、チベット自治区の文化及び各種の新聞出版事業への支出金額は7億1000万元に達し、対前年50.17%の増加となる。同年末までに、チベット自治区全体は芸術演出職業団体28、文化館・文化ステーション203ヵ所、公共図書館4ヵ所、博物館2ヵ所を所有しており、また県クラスの民間芸術団体が18、一般大衆からなるアマチュア演出団体が500余りある。自治区全体では毎年大規模な地元祭りが多く開かれている。年に一度のラサ・ショトン祭り(雪頓節)、シガツェ・チョモランマ峰文化祭(日喀則珠峰文化節)、ナクチュ競馬祭(那曲恰青賽馬節)などのイベントが既に、地元文化のトレードマークとして知られている。
◇衛生事業
2007年末現在、チベット自治区全体には医療衛生施設が1343ヵ所あり、そのうち病院・診療所は763、疾病予防管理センター・衛生防疫機構は80、婦人・幼児のための保健院(所・ステーション)は55である。実際のベッド数は7469床に達し、そのうち7091床は病院にある。医療技術者は9095人おり、そのうちの4270人はプロの医師である。1000人当たりのベッド数と医療技術者数はそれぞれ2.64床と3.20人に達している。
◇スポーツ
2007年、チベットのスポーツ選手は国内及び国際スポーツ大会で総計7枚の金メダル、4枚の銀メダル、5枚の銅メダルを獲得し、チベットの登山者は海抜8000メートル以上の世界14高峰の登頂に成功した。またチベットのスポーツ宝くじの年間売上げ高は2409万7500元に達し、公益事業資金を801万4400元を集めた。
|