地震孤児を含む中国青年団の第2陣が訪日
地震孤児を含む中国青年団の第2陣が訪日
中国青年代表団の第2陣330人が、7月23日から30日にかけて訪日する。北京では22日に歓送会が開かれ、駐中国大使館の宮本雄二大使や、代表団の団長を務める中国全国青年連合会主席助理の倪健氏が出席して挨拶した。
歓送会では着物の試着や茶道の体験コーナーが設けられ、多くの青年団員が訪日前に日本文化を体験した。
「関」という掛け軸が掛けられた茶室では、「四川大地震を経験した学生もいると聞いています。人生は色々な『関』を越えるものですから、強く頑張ってほしいと意味を込めて『関』という字を選びました」と、お茶の先生は団員たちに話しかけた。
代表団は、北京大学の学生99人及びその他の大学生25人の大学生分団、科学技術分野の青年分団49人、日本緊急救助医療チームが救助活動を行っていた華西病院の5人を含む、医療衛生分野の青年分団29人、エネルギー分野の青年分団23人、環境分野の青年分団27人、青年公務員分団23人、四川大地震で孤児になった中学生と高校生の分団32人からなっている。
湖南大学で環境科学を専攻する柳嫻さんは、「私たち1980年代に生まれた世代は、中国で『80後』と呼ばれています。私たちは内外の様々な状況を見聞きして、自分で判断したり独立した自分の考えを培っていきたいと思います。アニメやゲームで日本を知っている人も多いですが、今回の訪日では日本のほかの面も色々見てみたいです」と訪日に向けて抱負を語った。
代表団の一行は、福島県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、京都府、大阪府、兵庫県で、防災や環境、エネルギー、医療分野の状況を見学する。また日本の青年との共同訓練や交流会、ホームステイに参加し、28日には中日平和友好条約締結30周年を記念した、「『中日戦略互恵関係』の構築における両国青年の働き」と題するシンポジウムに出席する。
この代表団の訪日は、「中日青少年友好交流年」事業の一環として実施される。北京大学の学生100人の訪日とシンポジウムの開催は、昨年12月に福田首相が北京大学で講演した際に表明した「北京大学での福田計画」の一環であり、これらの交流イベントを通じて中日の青少年が相互理解を深め、両国関係の礎を固めることが期待されている。
「チャイナネット」2008年7月23日