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新しく改造された北京前門大街の歩行者天国。 |
前門大街に再建された廊坊頭条胡同(横町)の「牌楼」 |
北京では、古い建物がしだいに重要視されるようになってきた。天安門の南に面した前門大街は、570年の歴史を誇る大通りだ。今年、前門大街は、歴史上の5回目の修復を終えたばかりだ。
「牌楼」と呼ばれる鳥居形の建造物は、古い北京の独特の景観を形づくっている。昔、北京っ子は前門大街のことを「五牌楼」と呼んだ。なぜなら当時の「牌楼」は普通、門の出入り口が3つだったが、前門の「牌楼」だけは5つあったからである。
1958年、都市改造のため、前門の「五牌楼」は取り壊された。2001年、鉄筋コンクリート構造の「改良」された「五牌楼」が復元された。しかし、交通の便を良くするため、「牌楼」の6本の柱のうち4本が、地面に届かず、宙に浮いた形で設計されたため、人々は「ニセ五牌楼」と揶揄した。今回の設計は、清の時代の「5つの出入り口、6本の柱、5つの楼」という様式に基づいて再建された。
1958年運行が停止された「当当車」(チンチン電車)も前門大街に復活した。「当当車」は、電車の先頭に銅製の鈴をつけ、運転手がペダルを踏むと、鈴が「チンチン」と鳴り、通行人に道を開けるように促すところからこの名前がついた。
「五牌楼」と「当当車」を復活させた前門大街の道は、歴史を感じさせる灰色と白の石畳で路面が舗装された。それに、北京特有の民間風俗であるサンザシの飴の「糖葫蘆」やでんでん太鼓、鳥かごの形をした街灯が、道の両側に立てられた。
再建された前門大街の北の部分は、歴史的な遺構建築物の保存を主とし、1920から30年代までの建物が合わせて9つ残された。中央部分は、歴史的、代表的な41軒の古い店構えと景観の修復を主としている。南部分は現代の建物を主としている。
人民中国インターネット版 2008年8月4日
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