19時32分、上海発の北京行きの列車が徐々に動き出し、64歳の徐志珍さんはオリンピックの小旗を振り、見送りに来てくれた人たちに窓ガラス越しに別れを告げた。「北京オリンピックに自分は行くんだ」と、同行の友人と話しながら心の中はとても興奮していた。
徐志珍さんは上海のガン患者快復クラブの1人。12日、198人のガン患者快復クラブの人たちが、オリンピックの応援のために北京に向かった。
「5年間生き延びて北京オリンピックを見る約束を」キャンペーンが、上海に住む2008人のガン患者の間で始まったのは、2003年11月23日。その日から毎日2元ずつ貯金すれば、オリンピック開催までには3650元が貯まる。そのお金で北京に行きオリンピックを見に行こうと患者たちは約束した。
198人の人たちがこの5年の夢をかなえた。北京には一週間滞在して、バスケット、ビーチバレー、ボート、陸上競技などの種目を観戦する。
「5年間この日を心待ちにし、多くの人たちがこの希望に支えられてきました。私たちは北京で特別の5歳の誕生日を祝います」と話すのは同クラブの袁正平会長だ。
この団体の人たちにとって、オリンピックを見守ることは、自分の命を見守ることである。そしてオリンピックへの応援は、自分の生命を元気づけることだ。患者たちは、オリンピック精神に励まされ、さらに強く生きていこうとがんばっている。
「チャイナネット」2008/08/14
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