史上初の8冠を目指し、すでに400メートル個人メドレー、800メートルリレーで世界新を出して金メダルに輝いた米国のマイケル・フェルプス選手。2日午前には再び200メートル自由形と200メートルバタフライでオリンピック記録を更新し、今大会4つ目、オリンピック史上個人単独最多となる通算10個目の金メダルを獲得した。
フェルプス選手は人間なのか、それとも神なのか、どうして彼はこんなに速く泳げるのだろうか。
秘密1:手足が大きく胴が長い
どんな競泳のコーチからも、「水泳のために生まれたようだ」と言わしめるフェルプス。フェルプスの身長は187センチで、上半身は90センチ。普通、上半身の長さが90センチだと、身長は207センチに相当する。両手を広げた時の長さは身長とほぼ同じだが、フェルプスは201センチもある。コーチのボブ・ボウマン氏は、「フェルプスの体は浮かびやすい船体のよう」だと言う。そのためフェルプスがひとかきすると、ほかの選手よりさらに遠くへ進む。
オリンピックで金5つ、銀3つ、銅1つを獲得した、オーストアラリアの元競泳選手イアンソープも足が大きかったが、フェルプスの足の大きさもそう変わらない。手のひらの大きさは、身長2メートルのNBAバスケットボールの選手と同じだ。フェルプスには手と足の「水かき」が付いているようで、ストロークすると前に進む距離はほかの選手を上回る。
秘密2、独特な体質と規則正しい練習と休養
バルセロナで2003年に行われた世界選手権大会。フェルプスは男子100メートルバタフライで世界新を出し、その後に検査した血中乳酸値はわずか5.6 mmol/Lだった。この数値はほかのトップクラスの選手の3分の1だ。
体の疲労を導くのが乳酸かがら、フェルプスは同じ試合に参加した選手が1時間をかけて体力を回復するとすれば、20分しかかからない。これはフェルプスが何枚もの金メダルを獲得する強力な味方だろう。
こうした独特な体質は、規則正しい生活とは切り話すことができない。フェルプスは13日の記者会見で、十分な眠りは体力を回復させる最良の方法だと話した。北京オリンピックの競泳決勝は、すべて午前中に行われる。フェルプスは毎日午後に長い昼寝をし、夜は10時に寝る。そして朝4時半に起き、ウォーミングアップや調整をして、午前10時から11時ぐらいがフェルプスにとってベストの時間だ。
秘密3、旺盛な食欲と勝利を望む気持ち
普通の人の食事は毎日2000カロリー程度だが、フェルプスが取るカロリーは約4000カロリー。オリンピック選手村の従業員によると、フェルプスは朝に8つの卵を食べたこともあるという。
それ以外に、いつも勝利を望んでいるフェルプスは、「プールに入ると何も聴こえない。ただ前に、さらに前に進むことしか知らない」。
コーチのボウマン氏も、フェルプスの集中力は特に高く、プールの中に入れば誰にも影響されることなく、眼中には勝利の二文字しかないと話す。
「チャイナネット」2008年8月14日
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