オープンウォーターの女子10キロの決勝が20日に行われた。身障者として出場した南アフリカのナタリー・デュトワ選手は、2時00分49秒9のタイムで16位だった。身障者選手がオリンピックに参加したのは、今までで初めてのことだ。
試合が終わったあとデュトワ選手は、「全力を尽くしたが、少しがっかり。でも9月のパラリンピックがあるから」と話す。
デュトワ選手はかつて優れた競泳選手で、2000年のシドニーオリンピックでは、競泳3種目の決勝に進出した。しかし2001年の2月、オートバイの事故で左のすねから下を失う。
しかしデュトワ選手はあきらめなかった。様々な困難を乗り越えて競泳の練習を続け、2004年のアテネパラリンピックでは、5つの金メダルに輝いた。
北京オリンピックの前も、デュトワ選手は他の南アフリカの選手と一緒に韓国で最後の練習をし、毎日16キロから17キロを泳いだ。
開会式で南アフリカ選手代表団の旗手を務めたデュトワ選手は、北京オリンピックとパラリンピックの両方に参加する唯一の選手だ。「自分が足が1本しかないとは考えていない。試合に参加したいのであれば、丈夫な体を作らなければならない。私にとって体の障害は問題ではない。私は一本の足だけでも遠くまで泳げる」
「チャイナネット」2008年8月21日
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