8月22日に行われた北京オリンピックの卓球女子シングルス決勝で、王楠選手は同じ中国の張怡寧選手に負けた。王楠選手は試合後のインタビューで、「これは私にとって最後の試合で、選手生活の終わりです。この何年間、引退したいと思ったこともありましたが、どうにかがんばってきました。それはみなさんに私の強い一面を見てほしかったからです」と冷静に答え、授賞式ではご主人や彼女のファンたちに向かって手を振り続けた。
王楠はずっと笑顔を浮かべて言う。「今日は試合を楽しむことでした。試合が終わった瞬間、全ての悲しみや喜び、苦しみから解き放たれ、自分自身とても気軽になったようでした。2000年以降、優勝の回数が多くなるにつれて、プレッシャーもどんどん大きくなり、どんなに楽しいことでも笑うことができませんでした」
王楠選手は14年間ナショナルチームのメンバーを務め、かつては卓球の世界ランキング1位だった。オリンピックでは4個の金メダル、世界選手権やワールドカップでは24回優勝している。
しかしアテネオリンピックの後は成績が振るわず、北京オリンピックに参加できるかどうか疑問視する人も少なくなかった。それよりも王楠選手がプレッシャーを感じたのは、新人選手の登場だ。
王楠選手はあきらめなかった、さらに厳しいトレーニングをして、北京オリンピックに参加する資格を獲得し、今大会では、次から次へとライバルを下し団体優勝に貢献した。
王楠選手が甲状腺ガンを患ったのは3年前。治療を受けながら練習を続けたが、北京オリンピックが近づくにつれて、王楠選手のプレッシャーはますます大きくなっていった。技術指導の施之皓コーチの言葉を借りれば、王楠選手が経験した苦しみは、他の人には耐えられないほどのものだった。
幸いに王楠選手は、北京オリンピック前に全快した。王楠選手は取材の際に家族に対する感謝の気持ちを表しており、ご主人が今日まで支えてくれたおかげで病気に勝つことができ、再び表彰台に上がることができたと話している。
「チャイナネット」2008/08/25
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