北京オリンピックの閉幕式は24日、大気環境レベルが1級(優)の状態の下で行われた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
最新の観測データによると、北京の8月の大気質は24日まで全て基準をクリアし、1級の日が13日で54%という割合に達した。これはここ10年の北京で、1カ月あたり1級の日が9日という最高記録を更新し、夏の1カ月当たりの1級の日が5日という最高記録も上回っている。オリンピックの開幕式までは北京オリンピック期間の大気の質を疑問視する声が多かったが、たび重なる青空でそうした懸念も吹き飛んだ。
北京環境保護モニタリングセンターの分析によると、8月1日~20日の期間中、北京の各種汚染物濃度の平均水準は40%減少し、前年同時期と比べて二酸化硫黄は27%、粒子状物質(PM10)は40%、一酸化炭素は50%、二酸化窒素は61%減少している。
北京市環境保護局の杜少中副局長によると、北京市はオリンピックの大気質の保障に関する全ての約束を実現したが、環境改善の挑戦はまだ終了していないとしている。「オリンピック後に北京の大気質が低下しないようにするために、厳しい排出削減措置を維持する必要がある。後退には前途はない。」
オリンピックの終了後、北京はオリンピック前に採用した全ての長期的に有効な措置を引き続き維持する。また、オリンピック期間の臨時の排出削減措置については、効果を総括、分析し、一定の形式で大部分の排出削減措置を固定の政策として実施してゆくという。
「これまでの何回かのオリンピックと比べて、我々の排出削減は最大となっている。現段階の成果のための努力は大きく、北京市民や周辺の省・市の無私の支援による部分が最も大きい。毎日約200万台の自動車の運転をやめたことは、北京市民の共同の努力の成果であり、空気の品質の保障に関与した全ての市民が、最も最高の『金メダル』の獲得者だ」と杜副局長は述べている。
「人民網日本語版」2008年8月25日
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