盲導犬育成事業、パラリンピックで急成長期待

 

盲導犬はまた中国ではそれほど普及していない。中国身体障害者連合会の程凱副理事長は「盲導犬育成事業は立ち上がったばかりだ。しかも訓練費もばかにならないが、パラリンピックの開催が成長を促してくれるだろう」と期待を寄せる。

パラリンピック開会式で、平亜麗さんが盲導犬にひかれながら聖火台の舞台まで来た光景は、多くの人の目を引きつけた。程副理事長は、盲導犬も補助する技術の一部だ、との考えを示したうえで、「目の不自由な人を含め、身障者はだれであれ、人に手をひかれたり、手を差し伸べられて走ったりするのは望んでいない。盲導犬はまさに目の不自由な人にとって最良の友だ」と強調。

通りで普段、盲導犬の姿を目にするのが少ないことについて、程副理事長は、盲導犬を訓練する過程、費用、社会環境などの問題が影響していると指摘。「訓練や育成の費用は非常に高い。1頭を訓練するのに中国でかかる費用は10万-20万元。また、訓練も非常に複雑で、優良品種をふるい選ぶことが欠かせない。もっと重要なのは、目の不自由な人にどう使ってもらうかを教えることだ。それに、社会環境を含め、われわれの交通をめぐる環境、信号システムでは、盲導犬を正式に導入するうえで障害にならないかどうかなど、こうした一連の問題が影響をもたらす」と説明する。

だが程副理事長は、中国の盲導犬育成事業は立ち上がったばかりで、急速に発展しているとはいえ、パラリンピック効果で関連政策の改善が大きく促されることに期待を示した。「今回のパラリンピックの開催で、より多くの盲導犬が観客やメディアの目に止まるだろう。大会を通じて、盲導犬が公共の場所に出入りしたり、交通手段の役目を担ったり、飛行機に搭乗できるなど、政策がより拡充され、わが国のサービス業や管理業のレベルがずっと向上すると信じている」と語った。

 

「チャイナネット」2008年9月11日

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