8月24日、16日間にわたり熱戦が繰り広げられた北京五輪がついに閉幕した。参加国・地域数が史上最多であったこの大会では、38の世界記録、85の五輪記録が更新された。さらに、8冠を達成したフェルプス選手(米国)や100メートルで驚異的な走りを見せたボルト選手(ジャマイカ)など、たくさんの感動や驚き、スターを生み出した。
24日の夜、「鳥の巣」の上空にはカウントダウンの花火が打ち上げられ、開会式での「缶」を使ったカウントダウンと同じように、90000人以上の観客を歓呼させた。
閉会式の演出では、飛行機のタラップをのぼった「選手」が北京に別れを告げる前、名残惜しそうに持っていた中国絵巻を開いた。すると、「鳥の巣」の最上部にぐるりと設置された大スクリーンに、北京五輪の数々のシーンが映し出された。人々が16日間の喜びや感動にひたるなか、燃え盛っていた聖火はゆっくりと消えた。
高さ20メートルあまりの「記憶の塔」が「鳥の巣」の中でゆっくりと立ち上がる。塔の上では、100人以上のパフォーマーが北京五輪のシンボルマークである「中国印・舞動的北京」を形づくり、聖火は人々の心の中で燃え続けていることを表現した。塔の天辺からは、16枚の「祥雲」のリボンが四方八方に伸び、オリンピック精神が中国と世界各地に伝わったことを象徴した。
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中国の女性歌手・宋祖英さん(右)とスペインの世界的に有名なテノール歌手・ドミンゴさんが閉会式のテーマソング「愛の炎」を熱唱した |
2階建てバスを舞台に、次の五輪開催都市のロンドンをアピールする「ロンドン8分間」のセレモニーが催された |
そして五輪旗が静かに降ろされ、郭金竜・北京市長の手から国際オリンピック委員会のロゲ会長の手を経て、ボリス・ジョンソン・ロンドン市長の手に渡った。
中国はオリンピック開催が決まった7年前の約束をしっかりと果たし、忘れられない大会を催した。ロゲ会長は、「北京五輪は比類のないほど素晴らしい大会だった」と挨拶し、4年後にロンドンで再び会おうと呼びかけた。
閉会式は、色とりどりの民族衣装や歓喜の歌舞に包まれ、リラックスした楽しい時間がつくり出された。世界各地からやって来た選手や観客たちは、喜びの海と化した「鳥の巣」から立ち去りがたいようだった。(暁勇=写真)0809
人民中国インターネット版 2008年10月8日
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