改革開放30周年:外国人から見た中国(2)

 

▽「北京を巡り歩き、その発展に感銘」

ロシア駐中国大使館三等秘書官のマクシム・キコフ氏(30歳)は、長身で頑強な体格を備えており、眼鏡で「エリート」の雰囲気がより強調されている。

あるレストランで彼と待ち合わせ、酒と料理を数品注文し、食事しながら話を聞いた。

ロシア外交官の多くはモスクワ国際関係学院出身だが、キコフ氏は国立モスクワバウマン技術大学を卒業した。専攻は経済、中国語は独学で学んだ。彼は、「中国文化に対する趣味から、私は中国語を学び、中国関連の仕事に就くことを選びました」とやや誇らしげに語った。

ロシア駐中国大使館に昨年5月に赴任したばかりのキコフ氏は、赴任以来の北京の変化に驚きの色を隠せない様子だ。彼が中国に来たばかりの頃、北京はオリンピック準備にスパートをかけていた。道路の敷設、工事中ビルの覆い、工事現場の囲いは随所に見られた。その上、春という季節柄、強い風が吹くと砂埃があたり一面に飛び散った。着任早々このような状況に直面したものの、各種オリンピック工事が続々と竣工するにつれて、空気は格段に綺麗になり、ナンバープレート奇数・偶数による交通規制も顕著な効果が見られるようになった。北京を取り巻く環境は、人間的な色合いがいっそう濃くなり、いっそう調和が取れ、人の心や眼を楽しませてくれるようになった。

事態は好転したが、キコフ氏は多少の悩みがあった。北京の道を歩くのは難しく、簡単に迷ってしまうし、関連施設は国際的基準に沿わせるべきだと彼は主張する。「もちろん、これらは些細な問題に過ぎないが、発展プロセスにおける課題であり、発展途上でひとつずつ解決すべきだ」と続けた。

キコフ氏は旅行好きだ。かつて、ハンガリーやトルコなど多くのヨーロッパ諸国を旅行して回ったことがある。彼は、旅行はある国とある民族の風俗習慣を理解するための最良の方法だと思っている。彼は北京駐在という機会を逃さず、北京市内の大通りや小さな路地を巡った。北京の大通りを一人で夜にドライブするのが大好きだ。治安が極めて良い北京では、身の安全を心配する必要はない。特に真夏の夜は、老若男女が夕涼みに出ており、その風情はゆったりして平和な印象を受ける。彼は北京の生活を堪能している様子で、次なる計画は、自分の息子を中国現地の幼稚園に入園させることだという。「私や妻が子供の将来を設計することは不可能だが、息子に中国語を学ぶチャンスを与える事は、彼への最高のプレゼントとなるだろう」と彼は語った。

改革開放30周年:外国人から見た中国(1)

 

「人民網日本語版」 2008年10月21日

 

 


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