工場で実習する「トヨタ金杯技工訓練センター」の生徒 |
瀋陽市の東北部にある同訓練センターは専任教師162人で、これまでに1万1千人余りの人材を輩出し、100人以上が国内の技能コンテストで優秀な成績を収めている。このほど人力資源・社会保障部から「国家高級技能人材育成モデル基地」に指定された。
人材育成の向上を目指し、1990年から1993年にかけて、中日双方の第1期協力事業として、教育設備の購入、専門家による指導、教師育成などに、トヨタが12億円、インフラ建設と設備購入などに金杯が2800万元を投資した。1993年9月には、金杯が傘下の自動車工業学院に同センターを組み込み、高等教育機関の階段をのぼった。1994年から1997年にかけて、中日双方は第2期協力事業として、学校拡張にトヨタが2億7千万円、金杯が980万元を投資。1997年から2008年にかけて、さらに第3期から第6期の協力事業を進め、トヨタは1億9400万円を投資するとともに、トヨタ奨学金の設立や、優秀な教師と生徒を日本のトヨタで研修する交流活動などを展開してきた。
トヨタがこれまで支援してきた額は人民元にすると1億2千万元にのぼる。トヨタの牛山雄造常務は、「日中双方が協力して進める職業訓練は日中友好の証。この協力事業を今後も継続し、中国の自動車産業の発展により大きな貢献をしていきたい」と話す。
「人民網日本語版」 2008年11月14日