小渕基金、四川省の林業再建に600万元を寄付

 

中国国家林業局の招請に応じ、日本の小渕基金の梶谷辰哉事務局長と須崎幸男次長の一行が3日、四川省に赴き、小渕基金プロジェクトの実施状況や震災後の林業再建プロジェクトを視察し、震災後の生態系の回復に約600万元を寄付した。

5月12日に四川大地震が発生してから、小渕基金事務局は四川省の震災救援に関心を寄せ、早い時期に震災後の生態系回復の支援を表明した。そして6700万円を寄付し、四川省彭州市と都江堰市、綿陽市安県で優先的に林業再建の生態回復テストプロジェクトを実施し、四川省の濾定県と青神県での緑化造林プロジェクトに、約2000万円を寄付した。

張作哈四川省副省長は3日夜、梶谷辰哉局長一行と会見し、「四川省は林業大省で、大地震で被害を受けた林地面積は約32万8600ヘクタールに達し、全省の森林カバー率は1.87ポイント低下した。小渕基金事務局の四川省の生態回復支援に感謝する」と語った。

梶谷辰哉局長は大地震の犠牲者に哀悼の意を表わし、四川省の人々が一日も早く大地震がもたらした暗い影を乗り越えるよう願い、今後も引き続き四川省の復興を積極的に支援していきたいと述べた。

小渕基金は日中緑化交流基金とも呼ばれ、故小渕恵三元首相が中国を訪問した際に提案し設立された。中国民間の造林緑化のために日本政府が100億円を出し、中日双方が設立した基金委員会が共同で管理している。

四川省は2002年から小渕基金プロジェクトを導入し、都江堰市、簡陽市、雅安市、宜賓市、成都パンダ繁殖研究基地で5つのプロジェクトを実施しており、造林面積は1296ヘクタールに上る。

 

「チャイナネット」 2008年12月4日

 

 

 
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