People's China
現在位置: サイト特集四川・汶川大地震故郷の再建から生まれる希望関連ニュース

地震被災地の四川省北川県、2千世帯が父子・母子家庭に

 

地震被災地の四川省北川県、2千世帯が父子・母子家庭に

 

北川県擂鼓鎮の喬立萍さん(右)と郭順清さんは、「家族を再建」するつもりだが、これからは財産や子どもたちなど、多くの問題に直面することも分かっている(11月23日) 北川県擂鼓鎮で四川大地震後、初めて結婚証明書を受け取った何蓉さん。後ろに見えるのは結婚写真 北川県擂鼓鎮では、結婚の相手を募集する広告が至る所で見られる(11月23日)

四川大地震の被災地だった北川県では、この地震で約2000世帯が父子家庭や母子家庭になり、経済面や孤独から次々再婚している。

擂鼓鎮の喬立萍さんと郭順清さんも再婚するつもりだが、2人とも以前の生活が忘れられず、感情とのわだかまりや財産、子どもたちの問題など、とても敏感になっている。

北川県擂鼓鎮では感情面や生活から、喬立萍さんや郭順清さんのように再婚をするカップルは十数件に上る。北川県民政局の楊永富副局長は、「四川大地震後に北川県では2000世帯余りが父子家庭や母子家庭になった。今後1年が再婚のピークになるだろう」と話す。

北川県では男性が不足

北川県民政局の楊永富副局長によると、「家族を再建」すると前夫や前妻の両親、再婚相手の両親を合わせると8人の両親を養わなければならず、10歳前後の子どもがいる家庭の再婚も難しいという。

四川大地震で北川県の約2000人が配偶者を亡くした。楊永富副局長は、感情的なことや様々な制限から30%は再婚を考えていないと推測する。

北川県婦人連合会の母志艶さんによると、地震後は母子家庭が父子家庭よりも多くなり、男性は年齢の制限がなく選択範囲も広いが、女性の多くは自分より年上の人を探しているため、今の北川県では男性が不足しているという。

北川県婦人連合会は独身クラブを作り、伴侶をなくした男女に交流の機会を提供する予定だが、復興活動の作業は負担が大きく、今なお準備には至っていない。

 

「チャイナネット」  2008年12月4日

 

 

同コラムの最新記事
韓国の李大統領、四川からの青少年訪問団と交流
日本の地震の経験に学ぶ 中日合作の2書籍出版
四川大地震1年 南極から「ハート」の贈り物
中国、巨大油絵で四川大地震を再現
中国駐在の外国使節が四川の被災地を参観