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大学生の職業意識の転換が就業問題を解決
2009年最初の人材募集会が7日、上海体育館、上海体育場、虹口サッカー場、上海市人材サービスセンターで行われ、約1000社の企業が人材の募集を行った。 今、注目されている大卒生の就職難の問題。全国人民大会の代表で中国人民大学の紀宝成校長は、「エリート教育という考え方をやめ大学生の就職問題を扱えば、就職難の問題は解決しやすくなるだろう」と話し、次のように語った。 多くの大学生が仕事を探す時に、自分は高等教育を受けている社会のエリートだと思い、大都市や大手企業で体裁のいい仕事を見つけるべきだと考えるが、こうした自分の評価と現実が合わないことが、さらに大卒生の就職を難しくしている。 学生の募集枠はこの20年余りで拡大され、大学に入る学生は毎年60万人から約600万人にまで増加し、この10年で全国で3962万人増えた。そして高等教育の規模が急速に拡大したことで、従来のエリート教育から大衆教育へと変化した。こうした転換期に大学生は、就職への考え方を変える必要がある。政府機関やよく知られた企業だけに注目せず、生産経営の第一線に目を向けなければならない。 就職への考え方が変わると、就業への道が広がる。大学生は適度に就職目標を下げ、一般の労働者の身分が低いと思わなければ、就職のチャンスはもっと多くなる。そして末端の組織や中心地から遠く離れた地域、中小企業も同じように大学生の理想を実現する機会を提供することは多くの事実が証明している。職場によって就業条件や待遇は異なるが、どんな仕事でも、将来的には職業人生の成功を収める発端になるだろう。 客観にいえば、中国の都市と農村間、地域間、大都市と中小都市間の発展はバランスが取れていない。そのため教育制度や戸籍制度、社会保障制度などの面では、大学生の就職に不利な要素がある。そのために私たちは、大学生が一般労働者になるという考えを奨励し、関連部門や各地域も努力して条件を作り、大学生たちが普通の労働者になる上での障害を取り除かなければならない。
「チャイナネット」 2009年3月4日
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