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揺るぐことなく「三農」(農業、農村、農民)の仕事に取り組んできた。通年で中央財政の「三農」への資金投下額は五九五五億元に上り、前年度より一六三七億元増え、三七・九%伸びた。そのうち食糧生産への直接補助金や農業生産財総合補助金、良質種子補助金、農機具購入補助金は一〇三〇億元に上り、前年度の二倍となった。三回にわたるかなり大幅な食糧最低買付価格の引き上げにより、引き上げ幅は二〇%を上回っている。主要農業生産物に対する臨時買付・備蓄政策を実施した。耕地の保護と農地水利建設を強化し、農業の総合的生産能力を向上させた。養豚業、搾油作物栽培、牛乳生産・加工業の発展をサポートした。こうした政策措置は、農民の意欲を保護し、引き出し、重要農産物の供給を確保し、農民の収入を増やす面で重要な役割を果たすと同時に、経済・社会発展という大局の安定化を力強くサポートした。 断固として自主イノベーションと経済構造の調整を推し進めた。 省エネ・汚染物質排出削減と生態環境保護をたゆむことなく推進した。 (二)経済・社会の発展を統一的に企画し、民生改善を重点とする社会建設を全面的に強化した 雇用創出と社会保障面の仕事はいっそう強化されている。雇用促進や創業による就業促進の政策を充実させ、最低賃金制度の徹底に取り組んだ。各種社会保障のカバー範囲がさらに拡大され、都市部の職員・労働者基本養老保険と基本医療保険の加入者数はそれぞれ一七五三万、二〇二八万人増え、失業、労災、出産など諸保険の加入者数も増え続けている。企業の定年退職者養老年金は月一人当たり一一〇元増えた。事業体における基本養老保険制度の改革テストをスタートさせた。新しいタイプの農村社会養老保険制度づくりを積極的に模索し、農民就労者や土地を収用された農民の社会保障の仕事は着実に進められている。都市農村における住民最低生活保障制度の整備を全面的に強化し、救済を受けた者は六六一九万人に及んでいる。低所得層と大学生向けの生活手当の増額を遅滞なく行った。重点優遇扶助対象者の扶助手当基準を大幅に引き上げた。保障型住宅(政府が中低所得世帯向けに提供する社会保障的性格を持つ住宅)の建設とバラック区域の再開発にいっそう力を入れ、低所得層の抱える住宅難の問題がいくらか緩和された。四八〇〇余万人に及ぶ農村人口の飲用水安全の問題を解決した。 教育の公平を促す面で新たな進展がみられた。都市農村において義務教育の無料化を全面的に実行し、義務教育を受けているすべての農村児童・生徒に教科書を無料で提供した。中・西部地区の校舎修繕基準を引き上げ、国の財政から三二億五〇〇〇万元を拠出して、北部の農村地域における小中学校の暖房確保の問題を解決した。職業教育は急ピッチで発展している。国の学資援助制度をさらに充実させ、中央財政は二二三億元を投入し、地方財政も投入をかなり増やした結果、援助を受けた学生数は二〇〇〇万人を超えた。また中等職業学校の生徒のうち、都市部の困難家庭や農村部の家庭の出身者に年間一人当たり一五〇〇元の学資援助金を提供し、その恩恵を受けた者は在校生の九〇%に及んだ。 医薬・医療衛生体制の改革は着実に進められている。新しいタイプの農村合作医療の加入者数は八億一四〇〇万人に上り、加入率は九一・五%であった。都市部住民基本医療保険のモデル都市数は、前年の八八から三一七に増え、加入者数は七三五九万人増加し、合計で一億一七〇〇万人に達した。都市コミュニティー医療衛生サービス体系の構築には極めて大きな進展がみられた。 文化・スポーツ事業の発展が速まっている。公共文化のインフラ整備が強化され、文化産業が急速に発展し、文化体制の改革も絶えず深まっている。また、全力を挙げて独自色のあるハイレベルの北京オリンピック、パラリンピックを開催して、中華民族の百年来の夢を実現した。 民主・法制の整備は引き続き強化されている。末端における民主制度はさらに完備された。法律に基づく行政を掘り下げて推進した。政府情報公開条例は全面的に実施された。社会治安防犯・抑制システムの整備を強め、反分裂、反テロの闘争を繰り広げ、国の安全と社会の安定が保たれた。民族、宗教、華僑事務などの仕事は全面的に強化されている。
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