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中国の大型機プロジェクト、世界から部品調達へ
全国政治協商委員を務める中国商用飛行機有限公司の呉光輝・副総経理(大型機総設計師兼任)は5日、実現性研究が完了したばかりの大型機プロジェクトが今後、部品や素材を世界から買い付けていくことを明らかにした。設計や統合、組み立ては中国が行い、自前の知財権を持つプロジェクトとなる。「京華時報」が伝えた。 呉氏によると、飛行機製造にあたっては中心となる製造元と供給元に依頼する形を取る。エンジンを含む機上の設備や素材などは調達方式を取り、海外の供給元と国内企業との協力を奨励し、民営企業の参加も許可していくこととしている。技術的な難関への取り組みは中国を主体として進め、国際的な資源を十分に利用し、設計・統合・組み立てなどの革新技術把握に努める。呉氏は、大型機がいつ飛行可能となるかについて、「まだ確定はできないが8年から10年以内となる」との見込みを語った。 中国の乗客は来年末、中国が自前で開発した90人乗りのコミューター機「ARJ21」に乗ることができる。呉氏はこれについて、「乗り心地は大型機と変わりない。空間も広く快適で、燃費も低い」と自信を示した。「ARJ21」はすでに国内外から208機の注文を受けている。国内からは7、8社からの注文があった。呉氏によると、「ARJ21」の販売価格は1機2800万ドル前後で、4500万ドル程度の海外同型機よりはるかに安い。
「人民網日本語版」 2009年3月6日
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