「中央人民放送局・中国放送サイト」記者：温総理は政府活動報告の中で長文で民生の改善と保障について述べた。財政部は民生の改善にどんな具体策を講じているか、特に現在の経済情勢が比較的困難な状況の中で、どのようにして庶民の生活をより裕福にさせていくか。

謝旭人部長：中国政府は民生問題に重視しており、民生の改善と成長を私たちの出発点と終着点にしている。みんなに分かりやすく説明できるように、私はここで、中央財政が教育、医療衛生、社会保障、就業、保障性安価住宅プロジェクト、文化などの庶民の生活と直接関係する支出を統計してみた。今年の民生方面の拠出は7285億元で、前年より1653億元増加し、伸び率は39.4％に達している。各地方財政も民生に用いる支出に重点を置いている。具体的には

1、教育事業の発展を優先する。今年教育に充てる財政支出は、昨年の伸び率48.5％よりさらに23.9％伸び、1981億元に達する。農村の義務教育と教師実績賃金制度を実施し、職業教育の発展に力を入れる。240億元を拠出し、家庭経済において困難な学生を援助する政策をとる。

2、医療衛生事業の発展を加速する。今年の医療衛生に充てる中央予算は前年より38.2％増加し1181億元に達し、医療衛生の体制改革深化を大いに支持する。

3、三、社会保障制度をさらに完備する。今年の社会保障支出は昨年より17.6％増の2930億元に上る。具体的には、一月一人当たり15元と10元の基準で、都市と農村の低収入者への保障・補助水準を引き上げる。

4、積極的な就業政策を実施する。今年の就業援助資金は昨年より66.7％増の420億元で、就業援助、生活に困難のある者、就業者がいない家庭および被災地区労働力の就業援助に力を入れる。帰郷した出稼ぎ労働者の起業に対する援助を行う。

5、保障性安価住宅プロジェクトの実施を大いに促進する。安価住宅プロジェクトの建設資金及び補助金は昨年より171％増加し493億元となり、都市部の安価賃貸住宅及びバラック住宅の改築に充て、農村の老朽家屋の改造と少数民族地区の遊牧民の定着住宅建設を促進する。

6、文化事業の発展を積極的に促進する。今年の文化支出は280億元で、公益的文化事業の発展に大いに力を入れ、全国各クラスの文化部門が管理する公共博物館、記念館、愛国主義教育基地、モデル基地などの無料開放をさらに増加させる。国家重点文化財の保護、中央放送と無線テレビの農村部での受信、文化資源の全国共有、映画の農村でのデジタル放映、農村の小型図書館の普及など民生プロジェクトの実施を促進していく。

　「チャイナネット」　2009年3月6日