偽札取り締まりに断固とした態度を

 

中央銀行総裁 第11期全人代第2回会議は6日午前10時、北京人民大会堂1階のプレスホールで記者会見を開いた。国家発展改革委員会の張平・主任と財政部の謝旭人部長、中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁が、国際金融危機への対応や安定的で急速な経済発展の維持などの問題について記者の質問に答えた。周総裁はこの中で、偽札に対する中国政府の断固とした態度を示し、厳しい政策を維持し手加減することはないとの姿勢を明らかにした。

周総裁によると、偽札問題への対処にあたっては、厳しい政策を維持し、断固とした取り締まりを進め、決して手加減してはならない。偽札問題は動的なプロセスなので、こちらで犯人の取り締まりが行われれば、あちらに新たな犯人が生まれる。従来の偽札が克服されれば、新しい製造方法が考え出されるということになる。偽札問題が長期的で動的なプロセスだということは考慮しなければならない。危険を冒して偽札を製造しようとする人は少数ながら常にいる。

一方で、人民銀行の科技システムは巨額の投資によって構築されている。造幣に使われた科学技術のレベルは高く、簡単に破られるものではない。超精巧偽札が出回っているという話があるが、その模倣の程度はそれほど高くはない。偽札作りの犯人たちのねらいは金をもうけることなので、政府機関にならぶほどの資金や精力を投じることはできないはずだ。さもなければ偽札を作っても割に合わない。現在のところ、彼らのやり方はやはりお粗末なものだ。周総裁は、「十分な注意を怠ってはならない」と注意を促している。

周総裁は最後に、偽札防止に対する全国民の知識を深め、注意を呼びかけることの必要性を述べた。中国の偽札が貨幣流通量に占める割合は、海外からやってきた偽札を加えても依然として小さい。

 

「人民網日本語版」 2009年3月6日

 

 

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