方方政協委員

「新華社」記者:世界金融危機がますます深刻になる状況下で、中国の大型企業が相次いで海外企業を買収した。これは、金融危機を利用して、世界における金融と産業の領域を拡大していると理解するべきか。政協委員としてのご意見は?

方方委員:資本の特性は常にリスクと利益の間でバランスをとり、収益の最大化を追求しているというものである。資本の角度から見れば、今日の世界金融危機の状況下で、多くの資本市場は資金繰りが窮屈になっている。これに対して、中国の銀行の自己資本充足率は比較的良好なため、中国の資本市場のコストは比較的低い。これが中国企業の海外買収に優位となり、拍車をかけた。

第二、市場ニーズから見ると、長年の改革開放を経てきた中国は世界の加工工場となり、自然に世界の主な資源需要大国となる。このような市場ニーズも中国企業の海外資源買収を促進しており、これは市場からの促進力と言える。

第三、世界中の資源配置から見ると、流水が高いところから低いところへ流れるように、資本も必ず低コストの経済体から比較的高コストの経済体へと流動していく。さらにはっきり言うと、世界の良質資源所有権も資源の豊富なところから不足しているところへ移転していく。これは世界の資源配置にとって合理的要求であると同時に、大型企業が社会的責任を担うことの具現でもある。

中国企業にとって、海外買収合併は3つのことを考える必要がある。一つは、はっきりとした戦略的思考を持つこと。二つ目は、戦略的位置づけをした後、人材の準備、良好な企業管理に関する準備を行うこと。三つ目は、各種専門機構をうまく利用することである。

 

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