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「北京テレビ」記者:現在の経済状況の中で、民営企業と中小企業はどう危機に対応すべきか。また、国はさらに民営企業と中小企業にどの面で支援すべきか。 王文彪委員:改革開放30年来、中国の民間企業はすでに「草の根」から国民経済の重要な一部に成長し、GDPは全国の50%以上、就業率は70%以上を占めるようになった。中小企業を含む民間企業は危機対応、就職確保、経済成長確保の面で重要な役割を果たしており、中央に大いに重視されている。 金融危機は今まだ蔓延しており、民間企業がどう対応すべきかについて、次の三つの方法を提案したい。 一、 困難に直面し、管理強化、市場開拓、コスト削減、構造調整、企業のコア競争力を向上させること。 二、 民間企業は互いに助け合い、手を取り合って難関を乗り越えること。 三、 中央や各クラスの政府が、民間企業により豊かな発展ができる環境を提供し、さらに効果的な発展政策を打ち出せることを願っている。企業もこれらの政策をよく研究し、活かし、構造を調整し、向上を図るべきである。いま民間企業が直面している最大の困難は融資難であり、これは就職、成長維持、社会安定などに直接関わっている。
「中国経済ネット」:中国の食糧生産は5年連続で安定した伸び率を保ってきたが、今年の干ばつは農業にマイナスの影響をもたらした。農業生産の安定した増加を維持するため、長期的効果のあるメカニズムをどのように構築すべきか? 陳錫文委員:周知のように、今年の干ばつは30年来の、中国北部地域にとって最も深刻なものである。冬小麦の生産地域にとっては50年ぶりの大干ばつとなった。冬小麦の生産面積の4億ムー(400万ヘクタール相当、1ムーは15分の一ヘクタール)の中で、1億6000万ムーが干ばつに見舞われた。中国共産党中央委員会、国務院および各レベルの政府は干ばつ対策に重視し、さまざまな措置を打ち出し、干ばつによる損失を最小限に抑えた。2月末までに被災灌漑農地は1億4000万ムーとなり、干ばつはやや緩和された。同時に、気候も変化し、一部の地域では雪や雨が降ったため、全般的に見ても干ばつは緩和された。農業生産は影響を受けたが、それほど大きなものではない。 もうひとつは、中国の国情により主な食糧が秋季穀物であるということ。冬小麦は中国の食糧総生産の中で20%強しか占めていないので、総合的に見ても、今年の干ばつは通年の食糧供給に大きな影響をもたらすとは言えない。 食糧生産の安定した増加を維持するための効果的なメカニズム構築について、一、合理的な買付け価格システムを確立すること。農民に食糧生産をする意志を持たせるべきである。二、農業生産施設と技術設備の整備を強化し、確実に生産力を引き上げること。三、科学・技術の進歩を促し、先進的な農業技術を農民の生産力に転化させること。四、教養があり、技術があり、経営ができる農民の育成に力を入れること。
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