中国の対外政策と対外関係についての記者会見

 

第11期全国人民代表大会第2回会議は7日10時、北京の人民大会堂のゴールデンホールで記者会見を開催し、中国外交部の楊潔チ部長は、中国の対外政策と対外関係について記者の質問に答えることになっている。チャイナネットは記者会見を生中継する。

・中国の外交活動

 中国中央テレビ局:今年初めに中国の指導者たちは頻繁に外国を訪問し、マスコミは「正月外交」と呼んでいるが、今年の外交部は、このようなスタート前にどのような考えや計画を持っていたのか。また昨年の中国外交は非凡な1年であり、どのような注目点を総括できると考えているか。

――年初の胡錦濤主席の「友好と協力の旅」、温家宝総理の「自信の旅」の外国訪問は、アフリカや中東諸国、ヨーロッパ諸国との関係を大いに促進した。

昨年は中国にとって非凡な1年であり、同じように中国の外交にとっても難関を突破する年であり、開拓の年、収穫の多い年だった。

皆さんは今年の中国外交に関心を持っているが、世界は今、冷戦終結後、最も深刻で複雑な国際情勢であり、国際金融危機の底はまだ見えず、中国の外部環境もさらに複雑になっているといわなければならない。今年の中国の外交活動は4つの点が挙げられる。

1. 「1つの構想」をとらえ、国内経済の安定し比較的速い発展を確保するために、全力で奉仕しなければならない。

2. 「2つの重点活動」にしっかり取り組む。まず積極に国際金融危機に対応し、成長や民生、安定を保つためにしっかりサービスする。もう一つは、中国の指導者が参加する重大な国際多国間会議の準備作業と実施をきちんと行う。

3. 「3つの業務」にしっかり取り組む。一つ目は中国の主権や領土の保全、安全の利益を適切に保護しなければならない。二つ目は、人文的な外交を強化して、中国の人たちと世界各国の人たちの友情と協力をさらに増進しなければならない。三つ目は、引き続き領事の保護業務を行い、海外での中国公民と企業の合法権益を適切に保護しなければならない。中国では現在、外国へ行く国民や、中国企業の外国との協力が益々増えており、この方面の領事保護業務はきちんと行わなければならない。

4. 「4つの方向」の業務をきちんと行わなければならない。中国と先進国の関係が安定して発展するように促し、周辺国家の善隣友好関係をより一層よくし、多くの発展途上国との団結や協力を強化して、世界的や地域の注目される問題の適切な解決に、積極的に参加しなければならない。

努力することで中華人民共和国建国60周年の今年が、中国外交の光り輝く1年になると私は信じている。

・「ギョーザ事件」

朝日放送:毒ギョーザ事件では、日本と中国で被害者が出ているが、1年以上経ってもまだ解決されておらず、日本の消費者は中国食品に対して懸念を取り除いていない。この事件の解決が困難な理由はどこにあるのか。

――中国政府の関係部門は、製品の品質や食品の安全を大変重視している。ギョーザ事件は刑事事件であり、中国の関係部門は継続して調査や捜査を行ってこの事件が解決するよう努力しており、私たちは一貫して中日双方が引き続き協力して調査するよう示している。

日本には、かなりの時間をかけて困難な捜査をしながら、今に至ってもまだ解決していない食品の事件はないだろうか。日本の警察もあきらめず努力し、最後まで徹底的に追及して、どんなに長い時間かかっても解決しようとしているだろう。これは中国側の決心でもあり、この点を日本側は理解し中国との協力を続けるべきだ。また双方は食品の安全問題について、長期的な協力メカニズムを設立するべきだと考えている。

・「東中国海」問題

朝日放送:中日双方は東海ガス田に関して共通認識に達成しているが、どうして締結協議の交渉を始めることができないのか。また中国側は、ガス田「天外天」は協議の対象にはならないと考えているのか。

――中日が達成した原則的な共通認識は、両国関係の改善と発展の重要な体現である。双方は原則的な共通認識の精神を守るべきで、原則的な共通認識を着実なものにするために必要な条件を作り出さなければならない。ガス田「天外天」は、中国の排他的経済水域に位置し、中日双方が達成した東海問題の原則的な共通認識とは関係ない。

 

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