中央紀律検査委 幹部の財産公開制度を思索中 

全国人民代表大会の何勇・代表(中央紀律検査委員会・副書記)は7日、中央紀律検査委が現在、幹部の財産公開制度に関する条例もしくは規定を制定するつもりであることを明らかにした。新疆ウイグル自治区阿勒泰(アルタイ)地区で行った幹部の年収公開が重要な参考データとなるという。

何代表は、「現在私たちはこのことについて検討と論証を行っており、(条例もしくは規定を)制定するつもりだ。アルタイでも試験的な年収の公開と模索が行われ、積極的な効果が得られた。しかしアルタイは1つの地域でしかない。全国的にこれを推進するとなると、さらなる改善が必要となるだろう」と述べた。

幹部の財産公開は去年、アルタイ地区と浙江省慈溪市で試験的に行われ、中央からの注目を集めた。中央紀律検査委員会の馬馼・副書記(監察部部長)は年初にメディアに対し、同委員会がアルタイの試験的公開に注目していることを明らかにした。

財産公開制度には、幹部の財産申告が事実と合っているかどうかをどのように監督するのか、役人の合法的な財産をどのように線引きするのかなど、多くの現実的な問題がある。このような問題が、現在同制度を打ち出すにあたっての障害となっているのかもしれない。

 

 「人民網日本語版」2009年3月8日

 

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