外交部長 中国のアジアでの役割についてコメント

 

外交部の楊潔チ部長は7日午前10時、外交政策と対外関係について、国内外の記者からの質問に答えた。

記者からの「金融危機の中で、中国はどのようにアジアの地域協力を進めていくのか?」との質問に対し、楊部長は以下のように答えた。

ちょっと回りを見渡せば、中国の貿易パートナーの多くがアジアにあると気づく。インドと中国の貿易額もすでに500億元を超えている。昨年、世界の経済成長における中国経済の貢献率は20%に達した。アジア経済に対する貢献はこの数字を上回るだろう。

中国とアジア各国は現在の国際的な金融危機のなかで、アジアの経済を率先して危機から脱出させるべく、頭を使い、開拓・革新をしていく必要がある。

具体的には▽ASEANプラス1(中国)、ASEANプラス3(中日韓)の協力のさらなる推進▽「チェンマイ・イニシアチブ(CMI)」の多角化、アジアの資本市場建設、ASEANプラス3の外貨準備の一元化▽大メコン川流域国(GMS)の発展の推進、南アジア地域協力連合との協力の強化--などだ。

経済貿易以外においても、中国はアジアの国々と長い友好的交流の歴史を持っており、二国間関係にもしっかりとした基礎がある。人の付き合いで、最も大切なのは心の交流だ。古い言葉に「利益のために協力するものは、利益がなくなればすぐに別れてしまう」というものがある。中国と多くのアジア国家との関係は、単に経済、貿易の相互利益関係だけではない。君子的、道義的な関係でもあるのだ。私はアジアの明日は更にすばらしくなると信じている。

 

「人民網日本語版」 2009年3月8日

 

 

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