「愛心大軍」の発展にむけて 政治協商委員が提案

 文=段非平

3月5日は、中国のボランティアデーである。振り返れば昨年、2008年は中国のボランティア事業の発展において、特別な一年となった。四川大地震発生後、総計506万人をこえるボランティアが救援、再建活動に参加している。北京オリンピック、パラリンピック期間には、国内外、社会の各層から170万人のボランティアが各領域に従事し、その累計活動時間は2億時間にものぼる。彼らの微笑みは、北京の最も好ましい名刺の役割を果たしている。

けれど、中国のボランティア活動と、ボランティアチームには、従事する活動が規範化されず、力が分散、政府の関与不足、持続を可能にする保障制度に欠ける、など一連の問題が存在している。ゆえに、今期の政治協商会議では、多くの委員の提案が見られる。

王東進・労働・社会保障部元副部長、全国政治協商委員は、広範囲のボランティア活動は、政府の行政サービスと市場のサービスの不足を補い、社会的経済的に巨大な利益を生み出し、調和のとれた社会の建設を推進するもの、と見る。王氏は、全国ボランティア活動の関連法の成立を加速させ、ボランティアとボランティア組織、およびボランティアが参与する組織と個人の権利と義務を法に依るものとするよう提案している。政府の各組織は、ボランティア活動に対し財政的投入をすべきであり、ボランティア専門の経費を捻出し、ボランティアの能力を向上させ、専門的な人材がそれぞれの能力を発揮し、より深く、より効果のあるボランティア活動をおこなえるよう励まし、各ボランティア組織に十分に力を発揮させるよう積極的に指導し、ボランティア活動を常態化するまで発展させるよう促すべきである。このような支えがあれば、中国のボランティア活動は、必ずより迅速な発展をし、より専門化し、より規範化するものである。

 

人民中国インターネット版 2009年3月6日

 

 

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