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「雲の上の民族」を守るため行動する政府 文=段非平 チャン族は、中国の古来からの少数民族であり、その人口の多くは、四川北部の高海抜のエリアにあり、「雲の上の民族」とも呼ばれている。「5・12四川大地震」の中心地であった、汶川、理県、茂県、北川四県などはチャン族の集中する居住区である。大地震で、チャン族の村は、大きな被害を蒙っている。チャン族の文化をいかに守るか?その障害となるものはなにか?四川省アバチベット族チャン族自治州人民代表大会常務委員会主任でチャン族委員の王福耀氏は記者の質問に答えた。 王委員の紹介によると、国家の指導層は、チャン族文化の復興プロジェクトを十分重視している。昨年11月14日には、チャン族文化生態保護実験区が正式に設立され、今年2月15日には、チャン族民俗博物館の工事が始まり、地震で倒れた数多くの民家、防衛のための見張り台を兼ねる家などの修復工程も次々に始まっている。残されたチャン族の無形文化遺産の収集、整理のため、多くのチャン族文化の研究にあたる専門の学者たちが、自分たちの研究成果である各種の映像・音声資料を提供し、多くの大学の研究スタッフがチャン族文化を守るプロジェクトに積極的に参加している。 目下、チャン族の文化保護プロジェクトに関しての大きな問題は、交通である。大地震により、交通インフラは膨大な被害を受け、多くの必要物資を被災地に迅速に運ぶことができない。またチャン族の伝統建築の復元にあたり、耐震強度方面に技術上の困難が存在する。けれど、王委員は、多くの困難があるとはいえ、政府の注力と当地の人々の努力により、チャン族の特色ある文化は、人々の前に再び姿を現すことを確信している。
人民中国インターネット版 2009年3月7日
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