新彊各界 「7・5」の暴力犯罪事件に対し激しい非難を表明

 

7月6日17時、ウルムチ社会の治安はすでに基本的には正常に回復し、社会各界の人々は、「7・5」の重度の暴力犯罪事件に対し激しい非難を表明している。

ドライフルーツの商売をしているマルアリ・アイムドラさんの家は、暴力事件のもっともひどかった後泉路にあり、マルアリさんの妻は、ショックのあまり気を失い、6日の昼になってもまだ床を離れられない状態にある。マルアリさんは、自分は一日の儲けが100元にも満たない物売りに過ぎないが、新彊ウイグル自治区に自分が発展でき、妻子と子供が幸せに暮らせるような平和と、安らかな環境を望む、という。

マルアリ・アイムドラさんの家は、複数の民族がともに暮らす雑居院であり、17戸の隣人たちはみな互いに仲むつまじく、このようなひどい暴力的テロ事件が起きるとは想像もしなかったという。「奴らは人を見れば殴り、車を見れば火を放った。人間じゃない!」と彼はいう。

6日昼、記者は、中環路昌楽園小区で取材をした。住民の陳麗さんは、「5日の夜、ならず者たちは昌楽園の後門外にある4階建ての旅館を焼き払い、小区全体が怯えて、子供たちは遊びに出られず、大人は外出もできない状態になった。やりたい放題に人の命と暮らしをめちゃくちゃにするなんて、本当に憎らしい!」

重度の暴力犯罪事件の影響で、ウルムチの一部の商店やレストランは通りに面した門をかたく閉めている。いつもは賑やかな商店街も一瞬にして静まり返ってしまっている。浙江省からやってきている営業主の李仲喜さんは、「新彊のここ数年の経済発展はめざましいものがあったが、事件のあとは、投資環境にひどく影響し、旅行業も大打撃だろう。最後には、やはり新彊の庶民が損をする」という。

カダリアは、23歳のウイグル族の女性である。今回の暴力事件で頭部に傷を負い、新彊ウイグル自治区人民医院で治療を受けている。5日の夜の経験は、振り返ると悪夢のようだった。「5日、私はバスにのって街の山西巷の家に戻ろうとしていました。夜8時ころ、バスが山西巷にもうすぐ着くころになって、暴徒たちが道路のクルマを破壊し始めたために路口が渋滞し、運転手は、バスのドアをあけて、私たちを下ろそうとしました。その時、クルマのなかで騒動がおき、私はちょうどバスを下りようとしたところで、こん棒のようなものでひどく殴られました。救急隊員に病院に運ばれ、やっと助かったのです。私を負傷させた暴徒たち、彼らのやっていることの何がウイグルの同胞に幸せをもたらすのか、まったく理解できません」と当夜をふりかえりながら彼女は語る。

ウルムチの人民広場を足早にいきかう人々の表情は、重苦しい。ある女性は、記者の取材を受け、「7・5」の人々への影響はまさに大きく、自治区主席のテレビを通しての講話で初めて真相が理解できた。一部の下心のある人間は、この刑事事件を民族の矛盾にまつりあげているが、その目的が達せられることのないよう、各民族の団結が損なわれることがあってはならない、と答えた。

 

人民中国インターネット版 2009年7月8日

 

 

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