新疆自治区ウルムチ市暴力事件目撃記(2) |
暴力事件現場で、暴徒にひっくり返されたパトカーに人がどっと押し寄せ、車を踏みつけた。誰かが車に火をつけると、一気に火の手が上がった。特別警察隊が駆け付けてくるのが見えると、暴徒は素早く散り散りになって逃げた。 竜泉街では、何人かの暴徒が、通行中の中年男性を取り囲み、有無を言わさず殴る蹴るの暴行を働いた。暴力を受けた男性は間もなく地面に倒れ込んだ。赤いTシャツを着た暴徒が男性の首に刀を振りかざすと、たちまち鮮血があたり一面に飛び散った。激しい怒りに思わず身が震える血生臭い現場で、狂気じみた別の暴徒達は、れんがの小片や小石で男性の頭を殴り続けていた。 団結路高架橋の下では、暴徒に暴力を受けた市民が、全身血まみれで横たわっていた。新華南路の道路脇には、暴力を受けて殺された女性市民の遺体が転がっていた。小さなバックパックを背負っていた。延安路昌楽園にあるマッサージ店は焼き打ちにあった。2人の従業員は殴り殺され、遺体が街頭に転がっていた。 自治区対外経済貿易委員会ビル近くの大型煙酒店は、暴徒によって焼き払われた。店先のガラス窓の割れる音がメリメリと響きはじめ、人々は慌てて四方に逃げ去った。ある暴徒の襲撃に遭ったタクシーは、道路の真ん中で止まっていた。車内の運転手は全身血まみれで、生死は不明。
「人民網日本語版」2009年7月7日
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