ウルムチ暴力犯罪事件の被害者が語った事実 | ||||||
7月5日に新疆ウイグル自治区のウルムチ市で発生した暴力犯罪事件で、3日前に結婚したばかりの董さんと夫は暴徒たちに襲われた。本来ならば上海で人生の最も幸せな新婚旅行をすごしているはずだったが、董さんは今、ウルムチ市人民病院で手当てを受けている。 殴られて気絶した董さんは意識を失う前に夫の姿を目にしたが、夫がいまも生きているかどうかを確認することができない。董さんにとって、夫が生きている、どこで自分と同じように適切な手当てを受けていることを祈る以外、何もできない。 董さんによると、当時、夫婦はバスに乗っていた。突然、暴徒が石の塊りをバスに向かって投げつけた。それを避けるため、運転手はバスを駐車場に向かって運転し、ドアを開けて『早く降りよ!逃げよ!』と乗客に向かって叫んだ。しかし、バスから降りた董さん夫婦はすぐ、自分たちが包囲されたことに気づいた。 董さんは、自分を殴った暴徒はウイグル族の人たちだと確認している。董さんは19歳までに新疆ウイグル自治区南部のイリ市で暮らし、ウイグル語がいくらか話せるが、暴徒たちは董さんが漢民族だと確認したとたん、残忍にも殴り始めた。董さんは民族の違いがもとで殴られたと考えている。 ウイグル族の女性が董さんの命を助けた。この女性は董さんを付近の店につれていてかくまった。この店の窓から、自分が乗っていたバスが放火されたのを見た董さんは、恐怖感を覚えた。
今年6歳である馬さんの息子は、母親がひどい怪我をしたことを知らない。息子は明らかにショックを覚えた。カメラの前で涙を押さえようとしているこの子を見て記者の私は、非常に悲しかった。 夕食のための買い物をしていた馬さんは数人の暴徒に殴られ、けられ、倒れた。5、6人の暴徒は馬さんを殴り続けた。馬さんの歯が折れ、顔はふだんの二倍にも腫れ上がった。何よりもさいわいなことは暴徒が馬さんの息子を見逃したことだった。
医師の袁さんはウルムチ市人民病院で27年間も勤務しており、現在は同病院の集中治療室(ICU)の責任者である。袁さんによると、5日の事件の負傷者が運び込まれてきてから、病院のスタッフたちはカザフ族の人でろうと、ウイグル族の人でろうと、漢民族の人でろうと、みんな団結して平日と同じ様に共に働いている。袁さんは5日の事件にショックを覚え、暴力犯罪事件の発生を信じられなかった。
「チャイナネット」 2009年7月10日
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